研究課題/領域番号 |
15360459
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 淳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10222085)
|
研究分担者 |
影山 和郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50214276)
金田 重裕 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (90010892)
大澤 勇 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00143389)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2004年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
|
キーワード | ヘルスモニタリング / 海上輸送 / ウォーターバッグ / 疲労 / 損傷 / 電気的センサ |
研究概要 |
プラスチックス製(ポリエステル等)の柔軟なシートまたは袋による海上輸送技術(シール材またはコンテナとしての利用)が、低コストで低環境負荷型な輸送手段として注目されている。本研究では、このウォーターバッグに関して、疲労メカニズム解明と損傷(すなわち内容物流出のリアルタイム)検知システム開発の2つの検討を行った。 すなわち、まず、ウォーターバッグの損傷の主要因と考えられている(内容物輸送後の)リールへの巻き取り時等における疲労損傷発生に関し、室内実験として「巻き取り模擬試験」を行い、それに基づき「損傷発生メカニズム解明」ならびに「疲労プロセス解明」を行った。この際に、万能試験機制御装置を導入し、既存設備である万能試験機(島津UH-500KNI)を本研究用途に改造してデータの収集を行った。その結果に基づき、繰り返しによる疲労損傷プロセスの解明が行なわれ、より長寿命で信頼性の高いウォーターバッグ設計への提言を行うと共に、モニタリングによる損傷検出のための方針を策定した。 一方、上記の検討を通して明らかとなった損傷の形態や大きさの情報をもとに、過剰な設計を避けて最適なライフサイクルコストを実現することを目的として、ウォーターバッグ内外の電位差変化に着目した低コストな損傷検知システムの開発を行った。具体的には、「巻き取り模擬試験」のデータと考察をふまえた実際の損傷形態と大きさにもとづき、電位差変化により損傷の有無と場所を検知するための理論構築を行い、検知システムを開発した。
|