配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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研究概要 |
本研究では、1 既設のガンマ線検出器の一部を更新して感度を2倍に向上させ、2 長寿命核分裂生成物Zr-93試料の不純物同位体Zr-90,91,92,94及び同じく長寿命核分裂生成物Sn-126の不純物同位体Sn-117,118,119,120,122,124について高速中性子捕獲断面積及び捕獲ガンマ線スペクトルを精度良く系統的に測定して核データを供給し、3 測定されたデータを統一的に理論解析することによりZr及びSn同位体の高速中性子捕獲反応機構を解明して理論予測精度を向上させ、4長寿命核分裂生成物であるZr-93及びSn-126の高速中性子捕獲断面積の精度良い評価値を与える、ことを主な目的としている。各項目の成果概要は以下の通りである。 1 更新する高感度ガンマ線検出装置の主ガンマ線検出器として、直径15.2cm、長さ30.4cmの大型NaI(Tl)ガンマ線検出器を設計・製作した。また、中性子捕獲実験データ解析に必要な検出器の応答関数及び重み関数を求めた。 2 Zr-90,91,92,94及びSn-116,117,118,119,120,122,124に対して測定を行った。そして、Zr-90,91,92,94及びSn-117,118,119についてはデータ処理を完了し、捕獲断面積及び捕獲ガンマ線スペクトルの核データを供給した。 3 Zr-90,91,92,94及びSn-117,118,119の測定で得られた中性子捕獲断面積及び捕獲ガンマ線スペクトルについて、原子核反応における統計模型を用いて理論解析を行い、Zr及びSn同位体の高速中性子捕獲反応機構に関する知見を得た。 4 Zr及びSn同位体の高速中性子捕獲反応機構に関する知見を基に、長寿命核分裂生成物であるZr-93及びSn-126の高速中性子捕獲断面積の暫定評価値を得た。
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