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全吸収貫通型ゲルマニウム検出器による極限領域核の質量決定

研究課題

研究課題/領域番号 15360504
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 原子力学
研究機関名古屋大学

研究代表者

河出 清  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70023215)

研究分担者 柴田 理尋  名古屋大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (30262885)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
キーワード原子質量 / β崩壊 / 崩壊エネルギー / 極限領域核 / 全吸収検出器 / モンテカルロシミュレーション / EGS4 / 差動排気
研究概要

不安定核の原子質量を10keV程度の精度で決定するために、特製貫通型ゲルマニウム検出器の外側に配置する同時計数用BGOシンチレーション検出器を新たに作成し、両者を併せて全吸収型検出器とし、その特性を測定するとともに崩壊エネルギーの測定・解析方法を検討した。このBGOシンチレータによってゲルマニウム検出器を透過あるいは散乱して出てくるγ線および制動放射線を検出し、同時計数あるいは反同時計数を行いゲルマニウム検出器内での全吸収エネルギースペクトルを得、崩壊エネルギーを決定することを目的としている。
昨年までは比較的半減期の長い不安定核の測定のみであったが、今年度、京大原子炉に附置しているオンライン同位体分離装置(KUR-ISOL)の不安定核捕集用テープに差動排気系を整備して本検出器を設置し、短半減期の核分裂生成物の崩壊エネルギーの測定を可能にした。Rb、Csなど精度良く測定されている核種を測定し解析方法を検討した。スペクトルはモンテカルロシュミレーションEGS4を用いて検出器の応答関数を作成しアンフォールディング法によって解析し、散乱の影響およびエネルギー損失など検出器固有の特性を評価した結果、1次結果として20keV程度の精度で過去の評価値と一致することがわかった。
質量数150近傍の希土類核は、BGOシンチレーション検出器による全吸収型検出器で既にいくつかの核種について崩壊エネルギーを測定し誤差100keV程度で決定している。今回、検出効率では劣るがエネルギー分解能では優る本検出器で^<153>Prを測定した結果、誤差の範囲で値は一致した。新核種のような収率の低いものは効率を優先しBGOで、収率が大きい核種については本検出器を用いるというように2種類の検出器を適切に使い分けて、未測定領域の崩壊エネルギーを測定することを計画している。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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