配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2005年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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研究概要 |
テロメアに特異的に転移するSART1を(4についてはTRAS1のシステム、5についてはR1のシステム)を主に用いて、LINEの転移に必須な領域をに関して以下のような成果が得られた。 1.他のLINEでは全く明らかになっていなかったORF1タンパク質の機能として核移行シグナルや標的DNAへのアクセスを可能とするシス配列を見つけた(Matsumoto, T.他. Mol. Cell Biol. 24, 105-122. (2004))。 2.ORF1とORF2の翻訳を制御する領域に関して「真核細胞の翻訳共役」という、LINEでは初めての制御メカニズムを見出した(Kojima, KK.他. Mol. Cell. Biol. 25, 7675-7686. (2005))。 3.TPRTの際に逆転写酵素ユニットによって認識される3'UTRの構造を解明した。(Osanai, M.,他. Mol. Cell Biol. 24, 7902-7913. (2004))。 4.九州大の真板宣夫博士と共同でLINEのORF2内のエンドヌクレアーゼの結晶構造を世界に先駆けて発表した(Maita, N.,他. J. Biol. Chem. 279, 41067-41076. (2004))。LINEのRNPと標的DNAを含めた機能構造の解明についても研究を進めており、本申請研究の進展により世界に先駆けて、LINE全体の結晶構造解析が可能になると考えている。 5.また、リボソームDNA特異的に転移するR1のin vivo転移系の構築も確立し、全く異なるゲノム上の標的に転移するこれらのLINEを用いて、部位特異的転移メカニズムを探ることが現在可能となった(Anzai T.,他.Nucleic Acids Res. 33, 1993-2002. (2005)
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