研究課題/領域番号 |
15370044
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高橋 聡 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (30283641)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 蛋白質折り畳み / 時間分解観察 / X線小角散乱法 / 赤外分光法 / 高速混合セル / 蛍光分光法 / 共鳴ラマン分光法 / コイルグロビュール転移 / CD分光法 / X線小角散乱 / モネリン / βシート / FTIR / 混合装置 / アポミオグロビン / 蛋白質の折り畳み / 高速過程 / シトクロムc / 側鎖 |
研究概要 |
本研究では、蛋白質の階層的な折り畳み運動を高い時間分解能で分光学的あるいはX線散乱法を用いて観察することを目的とした。これまでの研究によりよって得られた成果のうち、最終年度の平成17年度分の成果だけをまとめると、1)フェムト秒レーザー加工技術を用いて微細な流路を工作し、10マイクロ秒の混合時間をもっ溶液混合装置を開発した。この装置を用いることで、蛋白質の折り畳みの初期凝集過程を追跡することが可能になった。2)開発した溶液混合装置を用いて、シトクロムcの初期凝集過程についての蛍光および共鳴ラマン散乱法による実時間測定を行なった。この実験により、シトクロムcがある程度の特異的な構造を作りながら収縮することが実証された。3)ヘムオキシゲザーゼというアミノ酸残基数が200を超える蛋白質の折り畳み過程を、時分割X線小角散乱、および、円二色性分光法により観察した。得られた結果は、高分子に一般的に期待されるコイル・グロビュール転移により、蛋白質の凝集が説明できることを示唆している。本研究結果は、」.Mo1.Biol.誌に受理された。4)時分割赤外分光法による一本鎖モネリンの折り畳み過程の観察。一本鎖モネリンについて、時分割赤外分光法による観察を行なった。得られた結果は、折り畳み初期の状態で、緩んだβシート構造ができていることを示している。5)リボヌクレアーゼAの折り畳み初期状態の構造特性を、時分割X線小角散乱、および、蛍光観察により調べた。得られた結果は、」.Mo1.Biol.誌に受理された。以上のように、本研究計画により数々の成果を挙げることができた。
|