研究課題/領域番号 |
15370058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
杉野 弘 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50211305)
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研究分担者 |
土田 邦博 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (30281091)
栗崎 晃 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (60346616)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2004年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2003年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | アクチビン / フォリスタチン / ARIP / FLRG / エンドサイトーシス / Smad / 神経分化 / 筋分化 / 筋ジストロフィー / 肝再生 / PDZタンパク / アポトーシス |
研究概要 |
TGF-βファミリーに属するアクチビンの多様な作用の発現基盤を明らかにする目的で、アクチビン標的細胞の内外で厳密に調節されているアクチビンシグナル系の制御機構を検討した。 アクチビンのシグナルは、リガンド依存的に会合したI型とII型の2種類のSer/Thrキナーゼ型受容体を介して細胞内へ伝達される。我々は、アクチビンII型受容体の細胞内領域と結合するPDZタンパク質ARIP(AGtivin Receptor Interacting Protein)群を発見するとともに、新規アクチビン結合タンパク質FLRGを単離した。 ARIP1は脳で高発現し、NMDA受容体とも結合した。分子神経シナプスにおけるARIP1分子上におけるアクチビン系とNMDA系のクロストークの機序を検討した。アクチビンはNMDA受容体のリン酸化を促進することにより、神経シナプス後膜側へのCa^<++>の流入を著しく促進した。 一方、ARIP2には数種のスプライシングバリアントが存在し、あるバリアントは低分子Gタンパク質Ral/RalBP1依存的なアクチビン受容体のエンドサイトーシスを促進した。また、あるバリアントはアクチビンの細胞膜上への輸送を促進した。 新規アクチビン結合タンパク質FLRGを同定した。FLRGは、フォリスタチンと同様、BMPやマイオスタチン(筋肉量の負の制御因子)とも結合能をもつが、フォリスタチンとは生体内での発現パターンを異にしており、未知の新しい生理作用が予測された。
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