研究課題/領域番号 |
15370072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 (2004-2005) 岡山大学 (2003) |
研究代表者 |
柳澤 修一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20222359)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 転写因子 / Dofタンパク質 / 転写制御 / 植物 / シロイヌナズナ / Dof transcription factor |
研究概要 |
植物特異的なDof転写因子のさまざまな生理的役割が既に示唆されているが、Dof転写因子の役割の大部分は未知である。モデル植物であるシロイヌナズナを用いてDof転写因子群の網羅的解析を行い、この転写因子群の全体像に迫ることが本研究の目的である。シロイヌナズナのすべてのDof遺伝子の発現をRT-PCRによって解析し、36個存在するDof遺伝子のほとんどは発現しているが、6つの遺伝子は発現していない、あるいはその発現は非常に微弱であることがわかった。個々の遺伝子の発現の組織特異性を調べ、幾つかのDof遺伝子の発現には組織特異性があることを明らかにした。さらに、GUSレポーター遺伝子を用いて詳細な解析を行い、AtDof5.8プロモーターは芽生えでは茎頂部分の若い葉と葉原基でのみ活性を示すことと胚や花原基でも活性を示すことがわかった。AtDof2.3プロモーターは根において特に強い活性を示し、胚軸に近い部分の中心柱の細胞と根冠で特に強い活性を示した。AtDof2.4プロモーターは、芽生えでは葉の原基と根端の前維管束細胞で活性を示し、胚発生の過程においては前維管束細胞で活性を示した。これは葉の背腹性の決定に関与するホメオボックス遺伝子ATHB8の発現パターンと非常に類似していた。一方で、Dof転写因子の機能について検討するために、Ac/DsトランスポゾンあるいはT-DNAの挿入によって特定の遺伝子の機能が破壊されている株の表現型解析を行った。17個のDof遺伝子について解析を行い、関係の近い二つの遺伝子(AtDof3.1とAtDof5.8)における変異は、ともに糖に対する感受性を変化させることがわかった。さらに、AtDof2.4を過剰発現させた形質転換体で、葉がカールするという葉の背腹性の異常を示唆する結果も得た。
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