研究課題/領域番号 |
15370075
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松本 邦弘 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70116375)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2004年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2003年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
|
キーワード | シグナル伝達 / MAPキナーゼカスケード / ホスファターゼ / ストレス応答 / シグナル伝達経路 / 線虫 |
研究概要 |
・線虫のMAPキナーゼホスファターゼとして、新規にvhp-1を同定した。vhp-1欠失ホモ個体は幼虫初期から中期の間において発生を停止するが、この表現型は線虫MAPキナーゼカスケードの因子であるMLK-1(MAPKKK)、MEK-1(MAPKK)、KGB-1(JNK MAPキナーゼ)の変異によって抑圧された。また、生化学的解析から、VHP-1はKGB-1のキナーゼ活性を負に制御することが判明した。これらのことから、VHP-1はMLK-1-MEK-1-KGB-1キナーゼカスケードを抑圧することにより、幼虫初期での発生停止がおきないように制御する因子であることが示唆された。さらに、線虫の自然免疫機構において、NSY-1-SEK-1-PMK-1キナーゼカスケードが重要な役割を果たしているが、VHP-1がこのカスケードを負に制御する因子として働くことも明らかにした。 ・JNKの足場蛋白質であるヒトJIP3の線虫ホモログUNC-16は、線虫JNKのひとつJNK-1およびMAPKK JKK-1とともにシナプス小胞の局在制御に関与することがこれまでに明らかになっている。UNC-16に結合する因子として、キネシン軽鎖KLC-2と、オートファジーを制御するプロテインキナーゼUNC-51の結合蛋白質UNC-14を同定した。klc-2およびunc-14変異体では、unc-16変異体と同様にそれぞれシナプス小胞の局在が異常になった。キネシンとUNC-16の複合体はUNC-14を適切な位置に局在化させることによりシナプス小胞の局在を制御すると考えられる。
|