研究課題/領域番号 |
15370085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松本 智裕 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (80212223)
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研究分担者 |
土生 敏行 京都大学, 放射線生物研究センター, 助手 (70346071)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2005年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2004年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2003年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 有糸分裂期 / スピンドルチェックポイント / Mad2 / p31comet / DNCI / 細胞周期 / 染色体安定性 / 動原体 / 紡錘糸 / ユビキチン化 / Mad1 / EB1 |
研究概要 |
スピンドルチェックポイントは有糸分裂期において染色体の均等分配を保障する監視機構である。有糸分裂初期から中期にかけてこのチェックポイントはすべての染色体動原体に紡錘糸が接続されるまで姉妹染色分体の解離を遅延させる。本研究プロジェクトでは、スピンドルチェックポイントのシグナル伝達系で中枢的な役割を演じるMad2タンパク質に注目し、その生化学的性状とMad2タンパク質を負に制御する分子メカニズムの解明を目指した。 まずMad2タンパク質がN1-Mad2とn2-Mad2の二種の立体構造をとり得ること、またN2-Mad2がよりAPC/Cに対する阻害活性が高いことを突きとめた。試験管系でN1-Mad2とN2-Mad2の変換は非常に遅いが、スピンドルチェックポイントの上流因子であるMad1がこの変換を促進することを示した。さらにMad2の負の制御因子であるp31cometはN2-Mad2に選択的に相互作用することも示した。p31cometを生化学的に解析することにより、DNCI(ダイニンモーターのサブユニットの一つである中間鎖)がp31cometと結合するすることを発見した。両タンパク質の相互作用は主に有糸分裂期の後半でおこる。DNCIを欠損する細胞は赤道面上に染色体が整列したまま細胞周期の進行が停止する。この表現型はDNCIとp31cometが協調してスピンドルチェックポイントの解除過程に機能することを示唆するものである。
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