研究分担者 |
杉山 紀之 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90381954)
芝 大 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (50360722)
飯島 典夫 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (00285248)
鳴瀬 善久 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (00326216)
大橋 憲太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (50332953)
|
研究概要 |
invマウスは内臓逆位と嚢胞腎を示す変異マウスである。inv遺伝子はアンキリン・モティフ、核移行シグナル、IQモティフを持つ。我々は、inv蛋白がカルモデュリンとIQモティフで結合し、その結合がカルシウムにより制御されることを示した。このinv蛋白の下流で機能する遺伝子を探索するため、invΔCマウス(invマウスのpartial rescue mouse)でやはり嚢胞が形成されるため、この嚢胞腎を用いて、どのような遺伝子の変化が見られるかを、正常対照群と嚢胞形成群での遺伝子発現量変化をDNAマイクロアレイで解析した。嚢胞形成群で4倍以上の顕著な増加を示したものは446遺伝子(1.2%)、逆に4倍以上の顕著な減少を示したものは122遺伝子(0.3%)であった。さらに、DNA microarrayにて得られた結果を確認するために、いくつかの遺伝子を選び、RT-PCRを行った。選択した遺伝子としては、15の発現増強遺伝子(Myc,Tgfb2,Tgfbi,Lcn2,Socs1,Copeb,Mep1b,Isg20,Irak2,Runx1,Crap,Nkd2,Egr2,Sox4,Rem,Slit3)と2つの発現減少遺伝子(Mep1b,Socs3)である。microarrayにて増加していた遺伝子は半定量的PCRにても発現増加が観察された。なかでも、CrapとIrak3は早期より発現上昇が観察され、嚢胞形成初期で機能している可能性が考えられた。
|