研究課題/領域番号 |
15380066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
上田 賢志 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (00277401)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | AmfS / Cell differentiation / Secondary metabolism / Streptomyces griseus / Morphogenic peptide / AmfR / BldD / lantibiotic / morphological differentiation / secondary metabolism / regulation / peptide / morphogen / Symbiobacterium thermophilum / 共生 / 共生因子 / Bacillus / 環境依存性 |
研究概要 |
Amfクラスターは放線菌Streptomyces griseusの形態分化誘導ペプチドAmfSとその排出系をコードしている。S1マッピングにより、amfTSBAオペロンの転写を司るプロモーター(PamfT)の転写開始点はamfT翻訳開始点の31bp上流にあること、その転写は野生株においては分化にリンクしておこり、amfR破壊株では全く起こらないことが判明した。PamfTの-35領域にはS.coelicolor A3(2)において多面的転写抑制因子として機能することが知られるBldDの結合コンセンサス配列が存在していた。S.griseusのbldD遺伝子はS.coelicolorのそれに高い相同性を示し、その転写はA-ファクターに非依存的であった。このことは、BldDはA-ファクターに非依存的に作用することが強く示唆された。ゲルシフトアッセイにより、BldDおよびAmfRのPamfTへの結合が確認された。BldDの過剰発現株ならびにamfT破壊株はともに分化が抑制されると同時に、PamfTの転写活性が顕著に抑制された。また、これらの株がAmfSの生産性を失っていたことから、amfTは活性型AmfSの生産に関与することが示唆された。以上の結果から、amfTSBAオペロンの転写は、AmfRとBldDがそれぞれ独立に直接作用することによって制御されており、それによってAmfSの発現と活性化が調節されていることが明らかになった。
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