研究課題/領域番号 |
15380080
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物生産化学・生物有機化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山根 久和 東京大学, 生物生産工学研究センター, 教授 (80090520)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | ジャスモン酸 / キチンオリゴ糖エリシター / 12-オキソフィトジエン酸還元酵素 / bHLH型転写因子 / WRKY型転写因子 / 防御応答 / 病害抵抗性 / イネ / エリシター / ジテルペン環化酵素遺伝子 / ファイトアレキシン / 転写因子 / ジテルペン環化酵素 / フィトアレキシン / オリザレキシンS |
研究概要 |
本研究は、高等植物の病害抵抗性発現機構において、エリシターの下流で二次シグナルとして重要な機能を果たしているジャスモン酸(JA)の生合成やシグナル伝達機構を解明するための基礎的知見を得ることを目的とするものである。得られた主要な成果は、以下のとおりである:(1)イネにおいて防御応答への関与が示唆されているJA応答性遺伝子OsOPR1(12-オキソフィトジエン酸還元酵素1)のプロモーター解析を行い、その発現制御にbZIP型転写因子が関与していることを明らかにした。(2)イネゲノムに10種以上存在するOsOPRsのうち、OsOPR7がJA生合成に関与することを明らかにした。OsOPR7をシロイヌナズナのJA欠損AtOPR3変異体で過剰発現させたところ、雄性不稔形質が回復することが示された。(3)イネ培養細胞から単離したジャスモン酸応答性bHLH型転写因子遺伝子RERJ1がイネ植物体において傷害や乾燥などのストレス応答に関与している可能性を示した。(4)早期エリシター/JA応答性のWRKY型転写因子遺伝子OsWRKY53、OsWRKY71の過剰発現株を用いたマイクロアレイや定量的RT-PCR等の詳細な解析により、多数の病害抵抗性遺伝子の発現制御に、両転写因子が関与している可能性を示した。また、OsWRKY53、OsWRKY71はそれぞれ転写活性化因子、転写抑制因子として機能していることも示唆した。OsORKY53過剰発現体イネはいもち病菌抵抗性を示した。
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