研究課題/領域番号 |
15380158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
兪 炳強 沖縄国際大学, 産業情報学部, 教授 (80310069)
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研究分担者 |
廣瀬 牧人 沖縄国際大学, 産業情報学部, 教授 (20279417)
原田 優也 沖縄国際大学, 産業情報学部, 助教授 (90352476)
仙北谷 康 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (50243382)
仲地 健 沖縄国際大学, 産業情報学部, 助教授 (70369198)
モンコンノラキット モンコン 沖縄国際大学, 産業情報学部, 助教授
モンコンノラッキト モンコン 沖縄国際大学, 商経学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 沖縄 / プーケット島 / 済州島 / 海南島 / 持続的発展 / 島嶼観光 / 経済発展 / 島嶼経済 / 地域発展 / 経済開発 / 環境調和 / 多面的機能 / 地域資源 / エコ・ツーリズム / 開発 / 環境 / 農業 / 赤土 / 観光資源 / 島嶼地域 |
研究概要 |
本研究の目的は、経済発展段階の異なる東アジア島嶼部地域(沖縄・日本、韓国・済州島、タイ・プーケット島、中国・海南島)を対象とする比較研究を通じて、東アジア島嶼部の国内における地域的特性と国際島嶼間における共通性を析出し、島嶼型条件不利地域の環境調和的地域発展モデルを構築するための基礎的要件を明らかにすることである。主な研究成果は次の通りである。 1.分析対象島嶼地域において、経済発展に伴って第1次産業のウェートが大きく低下し、観光産業をはじめとする第3次産業が大きく増加するが、製造業ないし第2次産業は低水準のままで推移している。これは、各々の国内における地域的特性として認められるが、同時に国際島嶼間の共通性でもあることが明らかになった。 2.各国の島嶼地域発展のためには、工業化による地域発展モデルの適応が困難であり、島嶼地域独自の発展方向、即ち、島嶼性・気候性といった環境資源を活かした観光産業が中心となって、環境と調和した地域発展を牽引していくことが不可欠である。 3.観光地としての国際化が必要である。分析対象島嶼地域の中で、プーケット島以外の島嶼地域の経済発展水準はいずれも全国平均より低いが、しかしプーケット島は全国平均より高く、さらに中央地域であるバンコクと肩を並んでいる。これは主にプーケット島における観光地としての国際化が成功したことによるものである。 4.島嶼地域の環境資源の持続的利用システムの確立が必要である。そのためには、エコ・ツーリズム、観光農園など観光形態の多様化、農業・農村の多面的機能を活用することが重要である。また、沖縄では赤土等の流出による海域汚染の問題が深刻化しており、他の島嶼地域においても今後、観光産業や農業の進展に伴って同様旨な問題の発生が容易に予想できる。従って、海域など島嶼地域の重要な観光資源の保全と調和した観光開発や農業生産システムの確立、そのための法整備が必要である。
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