研究課題/領域番号 |
15380172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業環境工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
櫻谷 哲夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (00260612)
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研究分担者 |
縄田 栄治 京都大学, 農学研究科, 助教授 (30144348)
樋口 浩和 京都大学, 農学研究科, 助手 (50303871)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
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キーワード | アグロフォレストリー / ハイドローリックリフト / マンゴー / トウモロコシ / ラッカセイ / マーカミア / 陸稲 / 根系 / 茎流量センサー / Markhamia lutea |
研究概要 |
アグロフォレストリーの作物環境ストレス軽減効果をタイ・コンケン大学圃場と京都大学ハウス内での実験により調べた。コンケン大学圃場にて、マンゴー樹下にトウモロコシを栽培しその生育を調べた結果、乾季においてマンゴーの根でハイドローリックリフト現象が生じていることは確認できたが、作物に供給される水は微量であったため、トウモロコシのように水分要求量が多い植物に物質生産を行わせるには不十分であることが分かった。このため、トウモロコシよりも個体が小さく、乾燥に強い作物ラッカセイを供試し同様に実験したところ、ラッカセイのような水分要求量が少なく耐乾性が強い作物では、夜間のハイドローリックリフトによる水分供給によって昼間の樹木と作物の競合によるストレスを打ち消すことができる可能性が示唆された。一方、ハウス内で、根の伸張を遮断する仕切板を片側にもつパン型容器中央にアグロフォレストリー樹種の一つであるマーカミアを植え、その周囲に陸稲(品種:ハタフサモチ)を栽植して、樹木による作物の環境ストレス改善効果を見たところ、内側に位置した側根側の陸稲は緑を保ちハイドローリックリフトの恩恵があったものと見られた。北側は側根側と無根側ともに晴天日の光合成速度は南側の約20%であったが、土壌水分の減少が緩やかで陸稲は実験終了まで緑を保った。以上のことから、樹木の存在は水分競合が生じない限り近傍作物の水ストレスを緩和することが確かめられた。
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