研究課題/領域番号 |
15380174
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業環境工学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
石川 勝美 高知大学, 農学部, 教授 (20117419)
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研究分担者 |
松岡 孝尚 高知大学, 農学部, 教授 (70036739)
北野 雅治 高知大学, 農学部, 教授 (30153109)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2003年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 海洋深層水 / 水の構造制御 / TSDC / 植物生産 / 水耕栽培 / 緩衝能 / 界面動電処理 / 緩和処理 / 表面張力 / 培養液粘度 |
研究概要 |
1.水の分子運動に及ぼす無機塩の影響 超純水に対する無機塩の影響を明らかにするため、Mg^<2+>、Ca^<2+>、Na^+、K^+のそれぞれのイオン濃度を1.3ppmに調整した。その結果、イオンの種類によってTSDC緩和ピーク値は異なり、イオン半径の小さいものは緩和ピーク温度が高温側にシフトすることが示された。これは水和により、イオン近傍の水が拘束され、分子運動は低下していることを意味する。さらに^1H-NMR回転相関時間と緩和ピーク温度との関係について調べたところ、緩和ピーク温度は回転相関時間と対応する関係が得られ、回転相関時間が長い水分子は、緩和ピーク温度も高温側にシフトすることが判明した。 2.深層水の構造解析 脱塩水の界面動電処理水は全試験水の中で緩和ピーク温度が最も高温側にシフトした。このことから界面動電処理による脱塩水の水分子の構造単位は、水道水と比べて水素結合の強い構造の存在を示唆した。 3.培養液の液質制御による生育効果の検証 インキュベータ内に恒温槽を設置して、その中の養液栽培装置を置き、送水ポンプ(流量10l/min)で培養液を循環供給させる方式により生育比較を行った。苗は深層水希釈水で生育させたものを用い、培養液はみかど水耕1号、2号を配合して初期pHを6.0、ECを3.0dS/mに調整し、界面動電処理培養液と未処理培養液(対照区)の2試験区を設けた。各培養液は1週間毎に交換した。栽培期間中の培養液粘度は処理区<対照区であり、界面動電処理により培養液粘度は低下し、とくに移植3週目で最大0.008mPa・sの差が生じた。また処理区の培養液はPHの変動が少なく、吸収量も1.2倍増となることが判明し、高品質植物生産にむけた深層水添加培養液の管理システムの基礎が提示できた。
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