研究課題/領域番号 |
15380177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業環境工学
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研究機関 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2006) 独立行政法人食品総合研究所 (2003-2005) |
研究代表者 |
中村 宣貴 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品工学研究領域, 研究員 (50353975)
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研究分担者 |
椎名 武夫 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, ユニット長 (40353974)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 微細孔 / ヒートシール / 鮮度 / MAP / 鮮度保持 / ニラ |
研究概要 |
ミクロン単位の大きさの孔を開けた微細孔フィルムによる包装は、青果物の呼吸量に合わせて孔の大きさと数を調整できるために、ニラをはじめとする多くの青果物で鮮度保持効果が認められている。しかし微細孔フィルムの利用においては、あらかじめフィルムに加工が必要であり、価格が高くなること、水滴の付着によりガス透過度が低下することなどが指摘されてきた。 新機能包装は、フィルム表面ではなく製袋する際のヒートシールローラーの表面に凹凸をつけ、シール部に微細な空隙を作り袋のガス透過性を調整するというものである。これまでのフィルム面に孔を開ける方法とはガス透過のための微細孔の形や大きさが全く異なるものである。鮮度保持を目的として、袋内を程度な低濃度酸素・高濃度二酸化炭素状態に保っために、微細孔フィルム包装ではミクロン単位の孔を1袋に数個開けている。一方、新機能包装では0.6mm幅の非溶着部を1袋に600カ所設けているが、フィルム間隔が7〜8μmと著しく狭いことから、酸素透過量が4,110ml・m^<-2>・day^<-1>・atm^<-1>、二酸化炭素透過量が9,300ml・m^<-2>・day^<-1>・atm^<-1>となり、袋のガス透過量を微量に保つことが可能となった。 これらのことから、本包装法は、流通温度の変動に伴う呼吸量の変化、蒸散に伴う水分によって部分的に空隙が詰まることによる空隙数の減少、さらには、包装機械で連続して作成した袋のシール状態の違いなど実用場面での様々な条件に対して、ニラの鮮度保持に大きく影響すると考えられる二酸化炭素濃度の変動が小さいことが明らかとなり、安定した鮮度保持効果が期待できるものと考えられた。
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