研究課題/領域番号 |
15380195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
長谷川 喜久 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40092001)
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研究分担者 |
橋本 統 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (90317058)
星 信彦 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (10209223)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
2005年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | インヒビン / アクチビン / レセプター / TGF-βファミリー / 下垂体細胞 / シグナル伝達 / Smad / K562細胞 / インヒビン結合蛋白質 / K562 / リコンビナントIBP / 下垂体 / TGF-β |
研究概要 |
インヒビンファミリーには下垂体からのFSHの分泌を抑制する物質であるインヒビンとフォリスタチン、FSHの分泌を促進するアクチビンが含まれる。これらの生理活性物質は従来のホルモンと異なり多くのサブタイプを持っているしかしながら、インヒビン関連物質の研究は十分な研究材料が得られず、特にインヒビンはレセプターが不明のため未解決の問題が多い。そこで本研究では以下の課題を明らかにすることを目的として行われた。 1.家畜のインヒビンぐアクチビンとフォリスタチンを精製すると共に、ヒトインヒビン類や新しいアクチビンCやEのリコンビナント蛋白質を生産する。 2.全てのインヒビンファミリーの特異的測定法を確立し、血中と各組織中の含量を明らかにする。 3.精製したインヒビン関連物質を標識し、特異的に取り込む組織・細胞を同定する。それらの細胞・組織を器官培養し、細胞増殖・分化に対するインヒビンファミリーの作用を明らかにする。 4.標的器官からインヒビン関連物質の結合タンパク質(BP)とインヒビンレセプターを同定し、それらのタンパク質の構造を決定し、インヒビンの新たなシグナル伝達系を解明する。 5.in vivoにおける役割を解明するために、トランスジェニック(Tg)マウスの作成、活性物質の投与による検討、生体の種々の生理的変化に伴う生理活性物質の濃度・変化を明らかにし、活性物質の生物活性を解明する。 以上のような当初の目的は、インヒビンに特異的なレセプターの構造決定には至らなかったが、ほぼ達成できた。インヒビンのレセプターの代わりに、90kDaのインヒビン結合蛋白質:F-spondinを卵胞液中に発見した。さらに、インヒビン・アクチビンの前駆体部分の蛋白質がインヒビン・アクチビン結合蛋白質であることを初めて明らかにした。これらの結合蛋白質と既知のTGF一βファミリーレセプターあるいはインヒビン・アクチビンとの相互作用の研究はインヒビンのシグナル伝達の研究に新たな展望を開くと確信する。
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