研究課題/領域番号 |
15390032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
辻本 雅文 独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 主任研究員 (00281668)
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研究分担者 |
服部 明 独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 先任研究員 (50300893)
増田 信奈子 独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 基礎科学特別研究員 (30342851)
谷岡 利裕 独立行政法人理化学研究所, 辻本細胞生化学研究室, 基礎科学特別研究員 (80360585)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
2005年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | アミノペプチダーゼ / オキシトシナーゼサブファミリー / 胎盤性ロイシンアミノペプチダーゼ / 脂肪細胞由来ロイシンアミノペプチダーゼ / 白血球由来アルギニンアミノペブチダーゼ / 腎尿細管細胞 / MHCクラスI抗原ペプチド / 小胞体内貯留 / 白血球由来アルギニンアミノペプチダーゼ / 抗原ペプチド / 小胞体貯留 / 本態性高血圧症 / 高血圧症 / 大量発現系 / 腎尿細管 / 小胞体貯留機構 / バソプレシン |
研究概要 |
我々は胎盤性ロイシンアミノペプチダーゼ(P-LAP)および脂肪細胞由来ロイシンアミノペプチダーゼ(A-LAP)をこれまでにクローニングし、さらにA-LAPがMHC-クラスI提示抗原ペプチドの最終プロセシング酵素であることを示してきた。本研究ではこれらの成果を基に新規酵素を探索するとともに、従来の酵素を含めてその生理機能の探索を行った。 P-LAPおよびA-LAPの類縁酵素を探索した結果、自血球由来アルギニンアミノペプチダーゼ(L-RAP)をクローニングした。これら3種の酵素はM1ファミリーのなかでも互いの相同性が特に高いことから、我々はこれら3酵素をオキシトシナーゼサブファミリーとして分類することを現在提唱している。 オキシトシナーゼサブファミリー酵素の機能を検討した結果以下のような成果を得た。すなわち; 1.腎臓の尿細管細胞においてバソプレシン刺激により、P-LAPが細胞内の小胞から細胞膜表面へ移行することを見いだした。このことはP-LAPが腎血管中のバソプレシンの活性を減少させることで尿の再吸収を調節する可能性を示している。 2.A-LAPに関しては、抗原ペプチドのプロセシング酵素として、その小胞体貯留機構の解析を行った。その結果本酵素の特定の部位に結合し、自身は小胞体移行シグナルを有する新規タンパク質、AERA、を発見した。これを基に我々はA-LAPの構成するタンパク質複合体を網羅的に解析していく予定であり、その結果として近い将来小胞体における抗原ペプチドの処理機構の全貌が明らかになり、自己抗原の生成を阻害するなど新たな薬の創製に結びつくことが期待される。 3.L-RAPの性状および機能解析の結果、本酵素は小胞体に局在し、かつ各種の抗原ペプチド前駆体を成熟抗原にプロセシングすることを見いだした。従って本酵素は第2の小胞体抗原プロセシング酵素であることを見いだした。
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