研究課題/領域番号 |
15390036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
北出 幸夫 岐阜大学, 工学部, 教授 (20137061)
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研究分担者 |
上野 義仁 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20250467)
中西 雅之 岐阜大学, 工学部, 助手 (00281048)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2004年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2003年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 2-5A / アンチセンス核酸 / 2-5A-アンチセンス / リボヌクレアーゼ / 核酸オリゴマー / メッセンジャーRNA |
研究概要 |
抗ウイルス活性(ノックダウン機能)を有するアンチセンス分子の創製を目指し、2-5Aが結合した新規キメラ型アンチセンスオリゴヌクレオチドの合成に着手した。その結果、実用的な2-5Aアンチセンス核酸分子の創製に関わる下記の成果を得た。 1.2-5Aおよび2-5Aアンチセンスオリゴヌクレオチドの5'-末端に各種ヒドロキシアルキル基を導入した誘導体を合成しその機能を調べたところ、ヌクレアーゼ耐性の向上を確認した。また、ヒドロキシアルキル基の導入によるRNase Lの活性化の減少をアデノシン8位へのメチル基の導入により回復することを見出した。 2.RNase L活性化能の増強を目的に、開環型ヌクレオシドを有する2-5A誘導体を合成し、その生物学的機能を調べた。その結果、RNase L活性化能を維持するとともにヌクレアーゼ耐性の増強を確認した。 3.RNase Lの活性化機構の解明を目的に、タンパク質の結晶化および構造・機能の解明を実施した。その結果、2-5A結合部位と推定されているN-末部分(アンキリンリピート部分)のX線結晶構造解析に成功した。また、2-5Aの結合によるN-末部分の構造変化に関する興味深い知見を得た。 4.RNase LのC-末部分のアミノ酸残基の触媒活性に対する役割を明らかにした。 5.RNase Lの触媒機能を調べるため、RNA阻害剤を開発した。その際、RNA切断部位における糖部2'-水酸基の役割を解明した。 6.分岐型(双頭型)2-5A誘導体の合成とそのRNase L活性化能を調べた。 7.2-5Aアンチセンス・キメラの活性評価のため、アポトーシスにおいて重要な役割を担うCADを標的とするキメラ型アンチセンス鎖を導入し、そのノックダウン効果を評価中である。 今後、ウイルス・タンパク質を標的としたキメラ型アンチセンスを合成し、その抗ウイルス活性も評価する予定である。
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