研究課題/領域番号 |
15390044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
千葉 寛 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (40159033)
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研究分担者 |
細川 正清 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (70181500)
小林 カオル 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (30255864)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | マイクロアレイ / 胆汁うっ滞 / 遺伝子発現 / クラスター解析 / cDNAマイクロアレイ / OAT3 / PXR / CAR / SHP / TNFα |
研究概要 |
胆汁うっ滞時における遺伝子発現変化をcDNAマイクロアレイを用いて網羅的に解析し、胆汁うっ滞に特徴的な遺伝子発現とその分子機構を同定することを試みた。胆汁うっ滞ラット肝における長期的な解析から134種の遺伝子を、胆汁うっ滞初期においては25種の特徴的な遺伝子変動を確認した。特に、胆汁うっ滞初期において変動が見いだされた遺伝子には、SHP標的遺伝子として胆汁酸からの細胞防御的な役割を果たすcytochrome P450 7A1(CYP7A1),cytochrome P450 8B1(CYP8B1)及びsodium/bile acid cotransporter(NTCP ; SLC10A1)などの遺伝子が含まれていた。これらの遺伝子は全て近似した変動推移を示していた事より、近似した発現低下推移を示す他の遺伝子群においてもSHPを介した発現低下機構が存在する可能性が示唆された。そのため、これらの遺伝子と近似した変動を示したorganic anion transporter 3(OAT3;SLC22A8)について、レポータージーンアッセイとゲルシフトアッセイを用いてSHPの関与を検討した。その結果、胆汁うっ滞初期の肝におけるOAT3発現低下にはSHPとTNFαによる複合的な転写抑制機構が存在することが強く示唆された。cDNAマイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現変動解析とそれに続くクラスター解析は、胆汁うっ滞時肝における特徴的な発現変動を示す一連の遺伝子群の同定に有用であり、さらにこれらの遺伝子群に共通する転写調節機構の解明にも有用であると考えられた。
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