研究課題
基盤研究(B)
1.上皮細胞における細胞内局在を指標とした新規タンパク質群スクリーニング系の確立培養上皮細胞であるMDCK細胞やCSG細胞に由来するポリ(A)RNAを用いてマウスレトロウイルスによる発現cDNAライブラリーを作製した。また、マウスレトロウイルス受容体を安定に強制発現させたMDCK細胞を樹立し、これをスクリーニングに用いた。小規模スクリーニングにより、クローディン、オクルディン、JAMといった上皮細胞接着に関わる既知分子がクローニングできることを確認した。数回の試行を通じて効率よいスクリーニングのためのプロトコールを確立した。2.細胞間接着部位に濃縮する新規タンパク質の同定MDCK細胞およびCSG細胞由来cDNA発現ライブラリーを用いたスクリーニングから、上皮細胞間接着部位に濃縮する新規なタンパク質として、homer2,abLIM3,新規コイルドコイルタンパク質を同定することに成功した。個々のタンパク質に対する抗体を作製するとともに、細胞間接着部位への局在化に必要なドメインを決定し、さらに機能解析を続けている。その中でabLIM3は、神経系、あるいは網膜においてアクチン繊維と相互作用して機能することが知られているabLIMのサブタイプである。私たちはこの分子が肺、および筋組織の血管内皮細胞のアドヘレンスジャンクションに局在することを明らかにし、in vitroにおけるアクチン繊維との相互作用を示した。その組織発現パターンから、著しい伸縮を余儀なくされる血管内皮細胞の細胞間接着構造の強化との関連に興味がもたれる。その他のタンパク質についても機能解析を継続している。
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