研究課題/領域番号 |
15390190
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
二塚 信 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (80040195)
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研究分担者 |
北野 隆雄 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 講師 (50214804)
永野 惠 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 講師 (10136723)
庄野 昌博 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (80346981)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | メチル水銀中毒 / 水俣病 / 健康影響 / 老化過程 / 生活習慣病 / 循環器疾患 / メチル水銀 / 精神不安 / 共分散構造分析 |
研究概要 |
平成15年度から2年間にわたり、水俣病発生地域住民の健康調査を行なってきた。この2年間で私どもが注目したことは、これまで継続的に住民健診を行なうなかで、地域で見出される健康障害がメチル水銀曝露の後影響なのか、生活習慣の変化と加齢による影響なのかという区別がより困難になった点である。そのため、高齢化が進む現在、この地域で最も重要な健康課題である生活習慣病に注目し、住民健診の経年変化および症例対照による解析を行なった。それらは、初年度は、糖尿病、メタボリックシンドローム、今年度は水俣病非発生地域で得られた老人保健法の基本健診を中心とする住民健診結果との比較である。 総合的に見ると水俣病発生地域住民の生活習慣病が他の地域や熊本県内の他の地域と比べ特異性があるとは言い難い。しかしながら、該当地域での愁訴(たとえば「こむらがえり」、「手足のしびれ」など)は他地域に比べ高く、これらがメチル水銀曝露の影響ではないと言い切れない点もある。 すなわち、かってメチル水銀の曝露を受けたことは間違いない事実であるが、水俣病が発生から50年を経過した今日、その後影響なのか生活習慣の変化と加齢影響なのかを区別することが極めて困難であると言わざるを得ない。
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