研究課題/領域番号 |
15390244
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
久木山 清貴 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (00225129)
|
研究分担者 |
梅谷 健 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (40262654)
高野 一 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (20362064)
川端 健一 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (30345706)
比江島 欣慎 山梨大学, 総合分析実験センター, 助教授 (00313809)
杉山 正悟 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (90274711)
長田 満 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (40311691)
尾畑 純栄 山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (60362076)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
|
キーワード | レムナントリポ蛋白 / 心血管病 / 内皮細胞機能障害 / メタボリックシンドローム / 頚動脈粥腫 / 高脂血症 / 中性脂肪 / 脳梗塞 / 動脈硬化 / 虚血性心疾患 |
研究概要 |
急激な高齢化社会の到来とともに、心血管病による死亡は増加しており高齢者死因のトップを占めている。これを克服するためには心血管病の高リスク群を発症前に識別・予知し、それらの症例のリスクを軽減するために強力な治療を行い発症および再発を未然に防ぐことが重要であると考えられる。高レムナントリポ蛋白血症は以前から動脈硬化の発生・進展に重要な役割を有している事が推測されていたが、臨床で応用可能なレムナントリポ蛋白血中濃度の測定方法がなく、臨床レベルでの解析は詳細には行われていなかった。新たに開発されたレムナント様リボ蛋白(Remnant-like lipoprotein particles;RLP)の血中濃度測定法を用いて、我々は高レムナントリポ蛋白血症が虚血性心疾患の新しいリスクであることを報告してきた。これらの研究結果は認められつつあるが、今までの臨床的調査としては小規模であり、多くの未解決な点が残っている。今回の研究において得られた主な結果は以下の如くである。(1)高レムナントリポ蛋白血症がメタボリックシンドロームにおける冠動脈疾患発症の病態に強く関わり、脂質低下療法の治療標的となりうることが明らかとなった。(2)高レムナントリポ蛋白血症が脳梗塞発症の独立した予知因子であることが明らかとなった。頚動脈におけるプラーク破綻が関与している可能性が示唆された。さらに、高レムナントリポ蛋白血症治療のための脂質低下薬を用いた介入試験を進行中である。 今回の研究にて、高レムナントリポ蛋白血症の心血管病における臨床的意義が新たに示されるとともに、高レムナントリポ蛋白血症に合併する心血管病に対する適切な治療方法が明らかとなることが期待される。
|