研究課題/領域番号 |
15390264
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 貞嘉 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40271613)
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研究分担者 |
阿部 高明 東北大学, 病院・講師 (80292209)
有馬 秀二 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60323010)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2004年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2003年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | アデノシン / レニン / アルドステロン / 輸入細動脈 / アンジオテンシン / 腎機能 / 高血圧 / ACE阻害薬 / 形質転換 |
研究概要 |
心疾患と腎疾患の間には極めて密接な関係があり両者はしばしば合併する。心不全や腎機能障害の進展にはレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)が重要な役割を果たし、動物実験においても、臨床研究においても、RAASを抑制することにより生命予後の改善や、腎不全への進行の抑制が認められている。また、最近では、従来のACE阻害薬やアンジオテンシン受容体記拮抗薬(ARB)に加え、アルドステロン拮抗薬の効果も認められている。本研究は、心不全と腎不全の間に存在する病態生理を解明することを大きな目的として行われた。 我々は、ウサギから単離しin vitroで灌流した輸入および輸出細動脈において、アルドステロンが5分以内に血管収縮を引き起こし、10分で最大に達し、アルドステロンを洗い流すと30分以内にもとの血管内径に戻ることを観察した。輸出細動脈も同様であった。この作用は、鉱質コルチコイド受容体阻害薬では阻止できず、フォスフォリパーゼCで阻止された。輸入細動脈では内皮の除去で収縮作用が増強された。 食塩感受性ラット(SSR)に対するアデノシン拮抗薬の効果: SSRに高食塩食を与えると血圧が上昇し、心不全をおこして短期間に死亡していく。今回、それに対して、アデノシン拮抗薬、ACE阻害、または両者の併用で治療しその効果を検討した。 血圧の上昇および尿蛋白の出現は三者併用群で最も抑制された。また組織の検討より三者併用は糸球体内マクロファージ浸潤抑制,メサンギウム細胞形質転換抑制および糸球体上皮細胞形質転換抑制作用作用を有し、生存率を改善することが示唆された。
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