研究課題/領域番号 |
15390292
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
井上 金治 埼玉大学, 理学部, 教授 (50091963)
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研究分担者 |
坂井 貴文 埼玉大学, 理学部, 教授 (40235114)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | プロラクチン放出ペプチド / 視床下部 / ストレス / オキシトシン / バソプレッシン / ACTH / 副腎 / エストロゲン / プロラクチン / PrRP受容体 / 向下垂体性視床下部因子 / 孤束核 / CRH / ストレス反応 / ニコチン / ドーパミン / c-Fos / POMC / PrRP / 最後野 / アドレナリン細胞 / 性周期 |
研究概要 |
PrRPは下垂体前葉のプロラクチンの分泌を促すことから新規の向下垂体性視床下部因子の候補として注目されたが、我々の形態学的研究からPrRPの神経繊維は向下垂体性視床下部因子が投射する部位である正中隆起外層には投射せず、少なくとも解剖学的には古典的な向下垂体性視床下部因子では無いことが明らかになった。しかし、PrRPの神経繊維は中枢神経系に広く分布し、PrRPが脳に於いて重要な機能を持つことが予想された。我々は特にPrRPが視床下部の室傍核の大細胞および小細胞神経分泌細胞に投射することに着目した。そして、このペプチドがCRHを介し、下垂体のACTHの分泌刺激を促進することを明らかにした。一方、PrRPの陽性神経は延髄のA1,A2ノルアドレナリン細胞に共存し、CRHを介してACTRの分泌を促すこと事を明らかにした。さらに、延髄のA1,A2ノルアドレナリン細胞および視床下部の背内側核のPrRP神経細胞はストレスを負荷すると特異的に反応することを明らかにし、このペプチドがストレスを仲介する新しい重要な因子であることを解明した。さらに本研究では、副腎的除すると最後野にPrRP陽性神経細胞が新たに出現すること、副腎を培養するとPrRP陽性細胞が出現すること、また、この細胞がアドレナリン細胞であることを明らかにした。また、延髄A2におけるPrRP細胞のストレス反応がエストロゲンによって抑制されることや、この部位のPrRP細泡の活性は清秋期によって変化することを明らかにした。さらに、PrRP神経が血圧調節などに関わる青斑核に投射し、PrRPは血圧を上昇させることを明らかにした。また、ノックアウト動物を使用してPrRPがパーキンソン病と関係があるとの重要な発見を行った。
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