研究課題/領域番号 |
15390298
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中尾 眞二 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70217660)
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研究分担者 |
中条 達也 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (00303298)
高見 昭良 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (80324078)
大川 克也 キリンビール(株), 医薬探索研究所, 研究員
石山 謙 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (60377380)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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キーワード | 再生不良性貧血 / 自己抗体 / DRS-1 / モエシン / HLA-DR15 / 慢性骨髄性白血病 |
研究概要 |
一部の再生不良性貧血(再不貧)患者血清抗体によって認識される白血病細胞株UT-7由来の80kD蛋白を同定するため、免疫沈降により精製したこの蛋白のアミノ酸配列を質量分析を用いて同定した。その結果、この蛋白は細胞膜関連蛋白のモエシンであることが判明した。患者血清中の抗モエシン抗体価をELISA法により測定したところ、再不貧患者43例中20例(46.5%)が陽性であった。抗体の陽性率は、自己免疫性再不貧のマーカーであるPNH型血球陽性の再不貧患者では22例中14例(64%)であったのに対し、PNH型血球陰性の再不貧患者では18例3例(17%)のみであった。 一方、UT-7由来のcDNAライブラリーのスクリーニングにより同定した蛋白diazepam-binding inhibitor-related sequence-1 (DRS-1)に対する抗体はPNH型血球陽性再不貧例84例中の32例(38.1%)に検出された。DRS-1のcDNA断片に由来するGST融合蛋白を作成し、各々に対する抗体の有無を決定したところ、抗体陽性者の約半数において、173-198位のペプチドに対する抗体が検出された。HLA-DR15蛋白と結合するT細胞エピトープのペプチドを合成し、DRS-1ペプチド特異的T細胞の前駆細胞頻度をELISPOTアッセイで調べたところ、抗DRS-1抗体陽性でDR15を持つ患者では、検討した2例の両例においてDRS-1特異的T細胞の前駆細胞が高頻度に存在することが示された。このDRS-1ペプチドによって患者末梢血単核細胞から誘導したDRS-1特異的CD4陽性T細胞は、DR15陽性白血病細胞株KH88を用量依存性に傷害した。したがって、抗DRS-1抗体を持つHLA-DR15陽性再不貧患者においては、DRS-1特異的CD4陽性が骨髄不全の発症に関わっている可能性が示唆された。
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