研究課題/領域番号 |
15390312
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
村口 篤 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20174287)
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研究分担者 |
北島 勲 (北島 勳) 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50214797)
岸 裕幸 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60186210)
鈴木 正康 富山大学, 工学部, 教授 (70226554)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2004年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2003年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 細胞マイクロチップ / 肝炎ウィルス / リコンビナント抗体 / 抗体医薬 / 中和脳 / 中和能 / 肝炎ウイルス / Bリンパ球 |
研究概要 |
感染症はワクチンの開発等で制圧せしめたかに思えたが、エイズの世界的な広がり、アジアにおけるSARSやトリインフルエンザの感染の急激な広がりに見られるように、従来の治療法では制圧できない新興感染症が台頭してきており、近未来の人類の脅威になってきている。その中で、近年、標的特異的医薬としての抗体医薬が見直され、その特異的な作用機序から感染症に対する特効薬として、また、からだに最も優しい医薬として注目を集めている。 我々は、最近、Bリンパ球が1個入る大きさのマイクロウェルが10万から100万ウェル、アレイ状に規則正しく配置されたチップ(マイクロウェルアレイチップ)を作製し、その各ウェルにBリンパ球を1個ずつ配置して抗原で刺激し、個々のBリンパ球の抗原に対する応答を解析できる細胞マイクロチップシステムの開発を行ってきた。本研究では、このシステムを応用し、B型肝炎ウィルスに特異的なBリンパ球を検出し、B型肝炎ウィルス特異的リコンビナント抗体を作製することを試みた。 まず、ワクチン接種ですでにHBs抗体陽性になっている健常人ボランティア数名にHBsワクチンを追加免疫し、末梢血よりBリンパ球を調製した。マイクロウェルアレイチップにBリンパ球を播種し、細胞をHBs抗原で刺激して細胞内カルシウムが上昇した細胞をスキャナーで検出し、マイクロピペットで回収した。回収したBリンパ球から抗体遺伝子をRT-PCR法を用いて増幅し、動物細胞で発現後、抗原特異性と親和性を調べた。その結果、いくつかの高親和性のHBs抗原特異的モノクローナル抗体を作製することができた。その抗体の一部はHBウィルスに対する強い中和能を持つことが確認された。これらの結果より、細胞マイクロチップシステムが新興感染症に対する抗体医薬の作製に貢献できる可能性が示された。
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