研究課題/領域番号 |
15390352
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 東京大学 (2004-2005) 埼玉医科大学 (2003) |
研究代表者 |
海老沢 尚 (海老澤 尚) 東京大学, 大学院・医学系研究科, 寄付講座教員(客員助教授) (00201369)
|
研究分担者 |
岩瀬 利郎 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80306307)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
|
キーワード | 概日リズム睡眠障害 / 時計遺伝子 / 遺伝子多型 / 転写因子 / ノックインマウス / メラトニン受容体 / カゼインキナーゼ / 睡眠覚醒リズム障害 / 末梢時計 / リン酸化 / 疾患モデル |
研究概要 |
1.Casein kinase I epsilon(CKIε)遺伝子S408N多型が概日リズム発症抑制因子であることを発見した。S408N多型を有するCK1εは、野生型のそれと比較し、α-caseinに対する酵素活性が約1.8倍になること、内在性の時計蛋白であり、CK1εの本来の基質であるPER1/2/3蛋白に対しても酵素活性の上昇が見られることを見出した。 2.このCK1ε遺伝子のS408N多型が概日リズム表現型に及ぼす影響を調べるため、当該多型のノックインマウス作成用ノックインベクターの構築を終えた。 3.時計遺伝子であるPeriod2(Per2)遺伝子の全エクソンを対象に遺伝子多型解析を進め、非24時間睡眠覚醒症候群のうち1例のみが保有し、睡眠相後退症候群や健常対象者には認められない遺伝子変異を見つけた。現在、この変異を組み込んだPer2遺伝子cDNAを作成し、その蛋白の機能に変化が生じるか調べている。 4.Rat-1細胞に生じた体内時計機能を観察するため、ヒトBmal1遺伝子のプロモーターをルシフェラーゼ遺伝子の上流に組み込んだレポータープラスミドpGL3-Bmal1P-PESTをRat-1細胞に導入、48時間後にDexamethasoneで2時間刺激し、微弱発光測定装置で発光量の変化を測定するシステムを樹立した。 5.メラトニン受容体遺伝子多型の機能解析 既に報告したメラトニン1A受容体遺伝子多型に関しては他施設と共同で、野生型及び変異を持つ受容体遺伝子cDNAを恒久的に発現するChinese hamster ovary cellを樹立し、機能変化を調べる準備を終えた。 6.他の時計遺伝子であるメラノプシン、Bmal2、CK1δの多型解析を行ったが、概日リズム障害に関わる多型は見出されなかった。
|