研究課題
基盤研究(B)
DNA依存性プロテインキナーゼ(DNA-PK)活性をS化1本鎖DNAとsuraminが抑制するかどうかについて実験を行った。S化1本鎖DNAによるDNA-PK活性阻害効果はS化1本鎖DNAの長さに依存し、36-merで最大を示した。1本鎖DNAの塩基構成は直鎖状であれば塩基構成によらず一定であった。S化1本鎖DNAによるDNA-PK阻害効果は同じ長さの非S化1本鎖DNAによる阻害効果に比べ200倍有効であった。抑制効果は精製されたDNA-PKに対しても同様に認められることから、S化1本鎖DNAはDNA-PKに直接作用しているものと考えられた。S化1本鎖DNAによるDNA-PK活性抑制効果は2本鎖DNAと競合しないことから、S化1本鎖DNAはDNA-PKの2本鎖DNA結合部位とは別の部位に結合していることが示唆された。suraminは処理濃度依存的に細胞を放射線増感した。また、suraminによる処理時間が長い程増感効果は大きかった。suraminのdose-modifying factorはLM217細胞で1.18、MDA-MB-468細胞で1.37であった。suraminはDNA-PK活性を持たないscid細胞を放射線増感しなかった。suraminはin vitroとin vivoにおいてDNA-PK活性を阻害した。DNA-PK活性をin vitroで50%に抑制するのに必要なsuraminの濃度はLM217細胞で1.7μM、MDA-MB-468細胞で2.4μMであった。suraminはLM217細胞とMDA-MB-468細胞のUV感受性を増感することはなかった。suraminは50Gy照射後のDNA2本鎖切断修復を阻害した。これらのsuraminの作用は細胞周期に対する影響によるものではなかった。
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