研究課題/領域番号 |
15390361
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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研究分担者 |
井上 修 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50159969)
村瀬 研也 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50157773)
奥 直彦 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (40346193)
長谷川 新治 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00314328)
細井 理恵 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30291446)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
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キーワード | PET / ブドウ糖代謝 / 脳梗塞 / 脳腫瘍 / 酢酸 / グリア / 薬物体内動態 / アミノ酸代謝 / ホスゲン / 悪性腫瘍 / MRI / Phosgene / ^<18>FDG / Cancer |
研究概要 |
本研究は、"生命の成り立ちとその病態"を解析する統合的生体モニタリングシステムとしてのPositron Emission Tomography(PET)の可能性をさらに高めることを目的として行なった。第一に、新たな^<11>C標識薬剤合成装置および標識法を開発し、^<11>C-phosgeneを用いて^<11>C-phenitoinを合成した。抗てんかん薬^<11>C-phenitoinは重篤な副作用(不整脈)を有し、その薬物動態解析が必要である。^<11>C-phenitoinとPlanar Positron Imaging Systemを用いて、その薬物体内動態を動物レベルで明らかにした。この手法は、多くの医薬品もしくは創薬過程の医薬品候補化合物に応用可能で、生体内薬物動態解析へのPETの応用の可能性を示した。第二に、新たな画像解析法を開発し臨床応用した。簡便な脳循環代謝測定法を確立し、これを脳血管障害超急性期の病態解析に応用した。従来の定量測定においては動脈血採血を必要とし、そのために臨床応用が制限されていた。本研究で、短時間かつ非侵襲的脳循環代謝測定法を確立し、脳梗塞急性期血栓溶解療法の適応症例選択のための正確な病態把握が可能になった。また、統計学的画像解析法を発展させ、降圧剤ペリンドブリルの脳循環保護作用を明らかにした。さらに、PET画像に解剖学的情報を付加するために、組織コントラストに優れるMR面象とPET画象の重ね合わせを行なった。大阪大学で開発が進められている悪性腫瘍の新規治療法であるペプチド免疫療法の効果を科学的に証明した。この手法を全身画像にて適用し、自転車運動に関与する筋群を同定した。第三に、^<11>C-acetate PETによるグリア細胞の機能を解析する手法を開発した。グリア細胞の脳機能維持、病態における役割は充分に解明されていない。ヒト脳におけるグリア細胞機能の評価を可能にした。
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