研究課題/領域番号 |
15390365
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山本 誠一 神戸市立工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00290768)
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研究分担者 |
戸崎 哲也 神戸市立工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (70321461)
千田 道雄 先端医療センター, 分子イメージング研究部, 部長 (00216558)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 検出器 / PET / 高分解能 / ローコスト / コインシデンス / イメージング / 陽電子 / ブロック検出器 / 光電子増倍管 / ポジトロン / 位置検出器 / ガンマ線 / GSO / シンチレータ / BGO / 反射材 / イメージング装置 |
研究概要 |
ポジトロンエミッショントモグラフィー(PET)は生体の機能を高い精度で画像化できるため、研究や臨床に広く用いられている。最近、悪性腫瘍を高い感度で検出可能なF-18-FDGが保険適用になったためPETを臨床的に利用する施設が急激に増加している。臨床PETにおいては確実な診断に加えて患者の測定をできるだけ短時間で多くこなすこと、いわゆる高いスループットが求められる。さらにPET装置の低価格化も重要になっている。現状のPET装置は高分解能を目指した装置から発展したため、高いスループットと低価格という要求を満たすことは困難である。 これらの問題点を解決するためにPET装置用の新しい検出器の開発を行った。検出器を実現するために新しいアイディアである"連結型ブロック検出器方式"を用いた。また連結型ブロック検出方式の有効性を実証するために、4ブロックでパネル検出器を構成し、乳癌診断用コインシデンスイメージング装置としての基礎的な性能評価も行った。 PET装置用に連結型ブロック方式を用いた検出器の開発を行った結果、8x40のマトリクスに配置した2.9mmx2.9mmx15mmのGSOをほぼ完全に弁別することが可能となり、平面方向と体軸方向のシンチレータサイズを同じで、体軸方向にギャップなしで連続してシンチレータを配置することが可能なPET用検出器を実現できた。また開発した検出器4ブロックで構成するパネルパネル型2次元ガンマ線位置検出器を構成し、乳癌診断用コインシデンスイメージング装置としての性能評価を行った。その結果、乳癌を模擬したファントムを数十秒でイメージング可能であることが分かった。これらの結果より、開発した連結型ブロック検出器は、PET装置用検出器のみならず、乳癌診断用等のコインシデンスイメージング装置にも有用であることを実証できた。
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