研究課題/領域番号 |
15390388
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
嶋村 剛 (2004) 北海道大学, 病院, 助教授 (00333617)
陳 孟鳳 (2003) 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄附講座教員 (40333603)
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研究分担者 |
古川 博之 北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄附講座教員 (70292026)
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
嶋村 剛 北海道大学, 医学部・歯学部付属病院, 助手 (00333617)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2004年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2003年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | FK778 / FK779 / 新規免疫抑制剤 / Tacrolimus / Cyclosporin / 臓器移植 / ピリミジン代謝阻害 / 拒絶反応 / 異種移植 / Costimulation / leflunomide / タクロリムス / サイクロスポリン |
研究概要 |
Leflunomideはピリミジン代謝阻害によって強力な免疫抑制作用を発揮する薬剤で自己免疫疾患に対しても臨床治験が行われたが、半減期が長いという問題点のため臓器移植においては臨床応用化されることは無かった。FK778・FK779はこの問題を解決するために生まれた新規leflunomide誘導体である。本研究では主にFK778・FK779の免疫抑制効果・薬物動態・副作用等をラット心移植およびイヌ腎移植モデルを用い検討し、本剤の単独療法並びにカルシニューリン阻害剤(tacrolimus ; TAC、cyclosporin ; CsA)との併用療法を試みた。実際、これらの移植モデルではFK778・FK779単独でアログラフトの生存期間延長を認め、カルシニューリン阻害剤との併用により著明な生存期間延長を認めた。イヌ腎移植モデルにおいてFK778は6mg/kg/dayで白血球・ヘモグロビン減少を観察したが大きな副作用は認めなかった。更に、FK779の効果をハムスターからラットへの異種心移植モデルでも検討したところ、TAC/CsAとの併用あるいはCTLA4Ig/CD40Ig組込みアデノウイルスベクターによるB7及びCD154シグナル遮断と併用することで異種移植後の急性血管性拒絶反応および急性細胞性拒絶反応が制御可能であった。新規ピリミジン代謝阻害であるFK778・FK779は臨床臓器移植において有望な免疫抑制剤と考える。
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