研究課題/領域番号 |
15390454
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
松野 博明 桐蔭横浜大, 教授 (00219461)
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研究分担者 |
遊道 和雄 聖マリアンナ医科大学, 医学部・難病治療研究センター, 講師 (60272928)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 関節リウマチ / インターロイキン-18 / 単球 / T-リンパ球 / インターロイキン-1β / Tumor Necrosis Factor / 抗カルパスタチン抗体 / カルパイン / SCIDマウス / dentin / ピットホール / 破骨細胞 |
研究概要 |
1 滑膜Tリンパ球と単球との接着による活性化に対するIL-18の影響 我々は、RA滑膜組織中のTリンパ球と単球の接着による活性化に対するIL-18の影響を検討した。その結果、IL-18は、単球からの用量依存性のIL-1β、TNFα産生増大効果を示した。Phytohemagglutinin(PHA)刺激されたT細胞と単球のco-culture系において、核内NFκB、リン酸化IkBそしてPI-3 kinaseは増加しており、IL-18刺激によりさらに増大した。また、NFκBおよびPI-3kinaseの阻害剤の添加によりIL-18の産生は抑制された。以上の結果より、IL-18は、NFκBやPI-3-kinaseの活性化を介してRA滑膜組織のTリンパ球と単球の接着による活性化をさらに増大させる事が明らかとなった。また、IL-18は単球上のTNFαレセプター、 VCAM-1、ICAM-1の発現も増大させた。 2 新規(高特異性、高感度)抗カルパスタチン抗体測定法の開発 カルパスタチンは、関節破壊酵素であるカルパインの生体内抑制因子でカルパイン活性を調整している。RAにおける抗カルパスタチン抗体の測定は既に他の研究者によって行われているが操作性および特異度(50%程度)に問題があった。我々は、抗原として赤血球由来のカルパインを使用したELISA法を開発し、患者の抗体を測定した。その結果、RA患者血清中IgG型抗カルパスタチン抗体の陽性率は82.8%であったが、他の疾患では以下の通りであった。OA8.3%、SLE5.6%、強皮症0%、MTCD O%、シューグレン症候群20%。以上の結果から、抗カルパスタチン抗体はRAの診断に有用であることが明らかとなった。
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