研究課題/領域番号 |
15390460
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
神宮司 誠也 九州大学, 医学研究院, 助教授 (80235829)
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研究分担者 |
岡崎 賢 九州大学, 医学研究院, 助手 (10398092)
志田 純一 九州大学, 大学病院, 助手 (90346792)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | BMP-2 / 骨移植 / 骨形成誘導 / βTCP / bisphosphonate / bTCP / Bone graft / BMP / bone induction |
研究概要 |
1)rhBMP-2を用いた骨誘導実験について βTCPを担体としてrhBMP-2を筋組織内に投与し、骨誘導させた後に、血行を維持する為に、筋弁をつけたまま近傍の骨に移植することを主目的とした、一連の実験を行った。まず、それまでの実験により、この組み合わせにて筋組織内に良好な骨誘導が起こるが、その後すぐに骨吸収が起こり、移植骨として使いにくいことが明らかになっていた。bisphosphonateを同時投与する実験を、ラットを用いて行い、適切な濃度を明らかにし、骨吸収をコントロールでき、骨組織を維持することができた。さらに、誘導した骨組織が移植後の骨癒合にも問題ないことを確かめた(Tissue Engineering 2004)。臨床応用に近いサイズとして直径1cmの球状の担体を同じ組み合わせでウサギ筋組織内に投与し、内部まで十分な骨形成が起こり、かつ形のコントロールもできることを確認した。さらに、血行を伴った、誘導された自家骨組織移植のシミュレーション実験を、ラットを用いて行い、良好な骨形成および骨癒合が得られ、組織学的に血行が保たれていたことを示唆する結果が得られた(J Orthop Sci 2006)。そのほかに、担体としてネオボーンを用いた、臼蓋縁での骨誘導を行った。βTCPより硬く扱いやすい利点をもち、骨誘導も同様に得られた。今後の担体のひとつの候補であり、さらなる実験が必要である。また、rhBMP-2では効果を挙げる為に大量必要であり、臨床応用に関して経済的な問題が残るため、既存の報告を参考にしてヘパリン添加にて効率を上げる試みを行ったが、この実験系では効果がでなかった。また、遺伝子導入も試みたが生体内での導入の段階より進まず、今後の課題と思われる。 2)他の成長因子を用いた骨誘導実験 rhBMP-2が高価である為、平行して同様に骨誘導能をもつrhFGF-2を用いた実験も行った。骨移植が必要とされる骨幹端部骨折モデルに投与して骨癒合を早めた(J Bone Min Metab 2004)。また、骨棘形成による臼蓋縁骨誘導をめざして、関節内投与を行い、骨棘形成を誘導することができた。
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