研究課題/領域番号 |
15390487
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 公太 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90101857)
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研究分担者 |
斎藤 和英 (齋藤 和英) 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20262438)
追手 巍 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60018744)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 腎微小循環障害 / 腎虚血再潅流障害 / 腎血管内皮細胞 / ラット骨髄移植 / GFP陽性細胞 / 幹細胞移植 / 腎虚血再潅流生涯 / 血管内皮細胞傷害 / GFPラット / 実時間型実体顕微鏡 / シクロスポリン / アデノウイルスベクター / 腎虚血再灌流障害 / 血管内皮細胞障害 / eNOSアデノウイルスベクター / 単離腎潅流実験系 / 実時間型生体顕微鏡 / 免疫組織学 |
研究概要 |
1.臨床のABO血液型不適合腎移植、献腎移植における抗体関連型拒絶反応、虚血再潅流障害における腎微小循環障害、腎微小血管内細胞障害の機序、修復過程に関して臨床的な検討を行った。 2.上記に基づいてGFP陽性ラット骨髄細胞の同系GFP陰性ラット腎障害モデルへの移植実験系を構成し、障害修復における微小血管キメラで、血管内皮細胞へのeNOS遺伝子導入による微小循環保護効果の検討を行った。 (1)GFP陽性ラットから陰性ラットへの骨髄移植モデルの確立。 GFP陰性ラットに非致死レベルの全身放射線照射を行い、GFP陽性ラットから分離精製した骨髄細胞を経静脈的に移植し骨髄移植ラットモデルを確立した。 (2)GFP骨髄移植ラットに対する片腎の虚血再潅流モデルの作成。 (1)のラットに片腎の虚血再潅流障害を起こさせるモデルを確立した。 (3)GFP骨髄移植・虚血再灌流障害ラットモデルにおける血管内皮再生の研究 蛍光顕微鏡で観察し、GFP陽性細胞が障害部位に集積していることを確認した。血管内皮細胞マーカーとの二重染色により、GFP陽性細胞の血管内皮細胞への分化を示唆する所見を得た。 (4)再生血管の微小循環系の解析 上記モデルで実体顕微鏡による腎微小循環の可視化と血流速度の定量化に成功した。虚血に対するシクロスポリンの影響と障害への抵抗性、エンドセリン、NOの関与について再生血管の微小循環を解析した。一方、eNOSアデノウイルスベクターによる血管内皮細胞への遺伝子導入実験をin vitroでおこない、その成果を元にin vivoへの導入を試みた。eNOS遺伝子の血管内皮細胞への導入による定量的な過剰助発現状態をin vivoで作ることが困難であり、結果的にはeNOS遺伝子の直接の虚血再灌流障害に対する影響を解析することができなかった。 腎微小循環障害の修復過程にレシピエント骨髄由来細胞が大きな役割を果たしていることを見いだすことができ、臨床腎移植における腎保護面からの応用が期待される。
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