研究課題/領域番号 |
15390488
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
並木 幹夫 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (70155985)
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研究分担者 |
溝上 敦 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (50248580)
京 哲 金沢大学, 医学系研究科, 講師 (50272969)
越田 潔 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70186667)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 再燃前立腺癌 / 骨転移 / ビスフォスフォネート / Her-2 / チロシンキナーゼ阻害剤 / 前立腺癌 / 再燃 / hTERT / Bisphosphonate / HER-2 / 遺伝子治療 / 分子様的治療 / アンドロゲン / 分子標的治療 / 胃転移 |
研究概要 |
進行性前立腺癌がどのような機序で再燃するかは、まだはっきりしないことが多いため、我々は前立腺が感受性細胞株LNCaPからアンドロゲン非存在下でも増殖しうる細胞株LNCaP-SFとLN-REC4を樹立し、そのcharacterizationを行った。その結果、LN-REC4は血管新生が亢進していることが判明した。LNCaP-SFはアンドロゲンで逆に増殖が抑制される特徴を有していた。現在、LNCaPとLNCaP-SFを用いてアンドロゲンでの反応性の異なる遺伝子を同定中である。また、これまで、よいモデルがほとんどなかった造骨性骨転移のモデルをLNCaP-SFを用いて樹立することに成功した。造骨性転移においても破骨細胞が重要な役割を示しており、第3世代のビスフォスフォネート製剤は破骨細胞の抑制を介して、前立腺癒の溶骨性骨転移だけでなく、造骨性骨転移も抑制しうることを証明した。さらに、ビスフォスフォネート製剤は破骨細胞を介した間接的な作用だけでなく、癌細胞に対してアポトーシスの誘導や、骨でのケモカイン受容体CXCR-4の発現抑制を介した浸潤能の抑制という直接的な効果も引き起こす可能性が示唆され、第3世代のビスフォスフォネート製剤による新たな前立腺癌の骨転移予防薬という可能性が見いだされた。 さらに、再燃前立腺癌において発現が亢進しているとされる癌遺伝子Her-2に対する分子標的治療薬の開発のために、分子標的治療薬を用いてのin vitro、in vivoでの抗腫瘍効果を確認した。
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