研究課題/領域番号 |
15390501
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
京 哲 金沢大学, 医学系研究科, 講師 (50272969)
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研究分担者 |
田中 政彰 金沢大学, 医学部付属病院, 助手 (70283140)
金谷 太郎 金沢大学, 医学部付属病院, 助手 (30303308)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
2004年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2003年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | hTERT / telomerase / telomere / siRNA / gene therapy / cervical cancer / テロメレース / テロメア / RNA i / 子宮頚癌 / 分子標的治療 |
研究概要 |
テロメレースをターゲットとした分子標的治療を開発するための基礎的研究として我々はRNA interferenceの技術を応用してテロメレース触媒サブユニットhTERTのノックダウンを試みた。ハーバード大学ダナファーバー研究所の解析ソフトを用いた共同研究によりhTERT発現を強力に抑制するsi-RNAを作製することに成功した。このsiRNAをレトロウイルスの系により子宮頚癌細胞株に導入し、hTERT発現を安定的に減弱もしくは消失している細胞クローンを回収することに成功した。これらのクローンはテロメア長の短縮およびテロメア3'overhang長の短縮を認め、40-60回の分裂の後にsenescenceを迎えた。興味あることにこれらの細胞は培養初期から増殖能が著明に減弱し、軟寒天培地でのコロニー形成能やヌードマウスでの造腫瘍能が減弱していた。hTERTのノックダウンによりsenescenceとは別個の機構でこれらの悪性形質が阻害されていることを示す興味深い成績である。さらにこれらの細胞は放射線感受性が著明に亢進し、またDNA-stand breakを来す抗癌剤の感受性も増強していた。HTERTのDNA修復過程における新たな作用を示唆する成績と考えており、その分子機構についてさらに検討を進めている。これらの成績はテロメレース阻害剤を臨床応用する際に極めて有用な情報を与えるものと考えている。
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