研究課題/領域番号 |
15390509
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小川 伸二 (2006) 九州大学, 大学病院, 助手 (60380391)
平川 俊夫 (2003-2005) 九州大学, 病院, 講師 (20218770)
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研究分担者 |
小林 裕明 九州大学, 大学病院, 助手 (70260700)
園田 顕三 九州大学, 大学病院, 助手 (30294929)
上岡 陽亮 九州大学, 大学病院, 助手 (50372743)
矢幡 秀昭 九州大学, 大学病院, 助手 (30404065)
和氣 徳夫 九州大学, 医学研究院, 教授 (50158606)
尼田 覚 九州大学, 病院・助手 (10294919)
小川 伸二 九州大学, 病院・助手 (60380391)
加藤 秀則 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (60214392)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | パクリタキセル耐性 / 卵巣癌 / cDNAマイクロアレイ法 / β-チュブリン / 薬剤耐性 / パクリタキセル / マイクロアレイ / ヒト卵巣癌 / In vivo樹立薬剤耐性細胞株 |
研究概要 |
担癌ヌードマウスにパクリタキセルを反復投与することで樹立したin vivo樹立耐性卵巣癌株とin vivoで樹立した対照群との間でcDNAマイクロアレイを行い,発現の異なる遺伝子を解析することでパクリタキセル耐性候補遺伝子の同定を試みた。 (1)培養中のin vivo樹立パクリタキセル耐性株および対照株よりtotal RNAを抽出し、また(2)耐性株および対照株をマウスに皮下移植して作成した腫瘍塊(OM1TX6TおよびOM1P6T)からもtotal RNAを抽出した。cDNAを精製後、cDNAマイクロアレイ法により癌関連遺伝子の発現プロファイルを、解析(1)、解析(2)のそれぞれについて耐性株および対照株の2群間で比較検討し、耐性株に特異的に発現が亢進または低下している遺伝子の同定を試みた。解析(1)に用いた遺伝子数は9,063であり、耐性株での発現が対象株の2倍以上であった遺伝子数は298であった。また解析(2)に用いた遺伝子数は8,660であり、OM1TX6Tの発現がOM1P6Tの2倍以上であった遺伝子数も同じく298であった。現在、これらの遺伝子の中から実際にパクリタキセル耐性と関連する遺伝子の抽出を進めている。 一方、タキサン製剤の耐性機序として特にβ-チュブリンアイソタイプのうちのクラスIIIβ-チュブリンの過剰発現との関係が注目されている。卵巣癌摘出標本におけるβ-チュブリンのアイソタイプであるクラスI、II、III、IV(IVa+IVb)の蛋白発現量を免疫組織化学的染色法にて評価して、タキサン製剤を含む化学療法に対する反応性と比較検討した。この結果、タキサンによる化学療法を行った群ではクラスIIIの高発現はprogression free survivalが短い傾向(p=0.081)が認められた一方、タキサン以外の化学療法が行われた群ではこの傾向は認められなかった。これらのことから、タキサンを用いた化学療法群ではクラスIIIの高発現は早期の再発と関連していることが示唆された。
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