研究課題/領域番号 |
15390538
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥居 修平 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60115607)
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研究分担者 |
亀井 譲 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10257678)
高田 徹 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40362248)
北川 泰雄 (北川 康雄) 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50101168)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
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キーワード | 脂肪由来幹細胞 / 脂肪組織 / 組織再建 / 低血清培養 / ラミニン / 成体幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 生体幹細胞保有因子 / 形成外科 / 脂肪 / 形成外科術 / 無血清化 |
研究概要 |
骨髄液に間葉系幹細胞が内在することが発見されて、組織移植に依存してきた形成外科術は大きく変貌しようとしている。しかし、骨髄液中の間葉系幹細胞含量は微量であり、形成外科分野の組織再建に必要となる間葉系幹細胞を準備するには大量の骨髄液の採取が必要であり、患者に大きな負担を与える。我々は、2歳男児から採取した僅か0.5グラムの脂肪片から分散させた脂肪細胞集団を天井培養することによって間葉系幹細胞を得る「天井培養」と称する方法を開発して特許出願した。本研究ではこの成果を発展させて、より効率的で簡便な方法を開発すると共に、皮下間質などの脂肪以外の末梢組織から間葉系幹細胞を取得する方法の開発をめざした。 2年聞にわたる本研究の第一の成果は、「間葉系幹細胞が本質的に旺盛な増殖能力を秘めている強靱な細胞集団であり、これらを特異的に増殖させるために培養液に添加する牛胎児血清は低濃度で十分である」というコロンブスの卵的な発見である。多様な増殖因子を含んである血清は多方向への幹細胞の分化を促進するために、幹細胞を幹細胞として増殖させるためには害毒であり、高血清培地では不特定に分化した細胞集団が増殖するものの、幹細胞の含量が次第に低下することを発見した。この成果を「低血清培養で選択的に増殖する動物組織遍在性の分化多能性細胞」として特許出願した。本研究の第二の成果は、「このような間葉系幹細胞が各種の末梢組織に大量に潜在する」という発見である。特に含量が高い脂肪組織に関しては、同様の発見が2004年後半に世界中で相次いだために先行性に欠ける事態に追い込まれているが、このような幹細胞の暴走を抑えるために機能している「成体幹細胞保育因子」なる概念を提唱し、末梢組織の細胞外マトリックスに多量に含まれているラミニンの構成鎖であるα4鎖G領域が保育因子として機能していることをしめす実験結果を蓄積した。
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