研究課題/領域番号 |
15390566
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
苔口 進 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (10144776)
|
研究分担者 |
福井 一博 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70034171)
高柴 正悟 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (50226768)
西村 英紀 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (80208222)
前田 博史 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00274001)
新井 英雄 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (70222718)
井上 哲圭 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20223258)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | X線結晶解析 / 鉄結合蛋白 / 新規抗菌薬探求 / 細菌 / Actinobacillus actinornycetemcomitans / Actinobacillus actinomycetemcomitans / 細菌鉄結合蛋白 / Actihobacillus actinomycetemcomitans / Staphylococcus aureus / Streptococcus pneumoniae / Dps / フェリチン / 歯周病細菌 / 病原細菌 / リコンビナント蛋白 / 蛋白質結晶化 / X線結晶構造解析 |
研究概要 |
本研究は、歯周病細菌の増殖と病原性発現に不可欠な細菌鉄結合蛋白の分子生物学的研究を発展させ、エジンバラ大学Campopiano博士とシェフィールド大学Artymiuk博士にX線結晶解析の協力を得て、その立体構造解析を行なった。さらに新規抗菌薬を探求し、創薬の基礎とすることを目的に行ない、以下の研究成果を得た。 細菌鉄結合蛋白の結晶化とX線結晶解析については歯周病細菌Actinobacillus actinomycetemcomitans(Aa)のDNA binding protein starved cells(Dps)蛋白(ABO80734)とフェリチン(ferritin : Ftn)蛋白(DDBJ AB004902)について実施した。AaはFtn1とFtn2という2つの鉄結合蛋白を菌体内で発現していた。Ftn1は結晶蛋白が得られたが、Ftn2はアモルファス状にしかならなかった。Dps蛋白(10〜27mg/ml)は、結晶スクリーニング溶液中で温度17度でハンギングドロップ蒸気拡散法によって良質の六角柱結晶(数mm)を生成できた。得られたAaDps結晶についてX線解析を行い、分子置換はListeria innocuaの十二量体フェリチン様蛋白を参照に鉄結合活性中心部位およびC末端の特徴的なジスルフィド部位を決定できた。 新規抗菌薬として生体抗菌物質として注目されるデフェンシンを取り上げ、ヒト細胞からの発現制御様態および抗菌活性について検討した。また、天然植物では尿路感染症の民間療法として用いられているクランベリーを取り上げ、飲用後の尿中代謝物から大腸菌性バイオフィルムの形成を阻害する活性化合物として、ferulic acid、homovanillic acid、4-coumaric acid、isoferulic acid、vanillic acidを特定した。これらの低分子化合物は、複合的に作用して細菌バイオフィルム形成を抑制している可能性があった。
|