研究課題/領域番号 |
15390593
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
濱田 泰三 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50034244)
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研究分担者 |
村田 比呂司 広島大学, 病院・講師 (40229993)
洪 光 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70363083)
西村 正宏 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00294570)
牧平 清超 広島大学, 病院・助手 (80304450)
川村 真弓 広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (20346513)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
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キーワード | 弾性義歯裏装材 / 粘弾性 / 高耐久性 / 高齢者歯科 / 可塑剤 / ゲル化 |
研究概要 |
近年、種々の軟質義歯裏装材が開発され、臨床に広く応用されている。アクリル系およびシリコーン系の材料が多用されている。機能的効果の観点では、粘弾性的性質を有するアクリル系弾性義歯裏装材は弾性的性質を有するシリコーン系弾性義歯裏装材よりも有効である。しかしながら、耐久性の観点ではアクリル系はシリコーン系よりも劣っている。さらに本材の液成分に多用されているフタル酸エステルは環境ホルモン(外因性内分泌撹乱化学物質)として社会的にも問題となっている。一方臨床術式の観点より、動的印象後間接法により弾性義歯裏装材を裏装するよりも、動的印象面を光重合によりそのまま弾性義歯裏装材に置換する術式のほうがより精度の高い義歯裏装を行うことができる。本研究では、安全性の高い可塑剤であるセバシン酸ジブチルを用いた高い耐久性および緩圧効果を有する光重合型弾性義歯裏装材の開発を目的とする。 平成15年度は動的粘弾性の測定方法の確立を行った。その方法によりモノマーの種類および可塑剤含有量とアクリル系弾性義歯裏装材の動的粘弾性の関係についての実験、およびモノマーの種類が硬化挙動に及ぼす影響についての実験を行った。また軟質義歯裏装材の表面性状の解析に関する実験も行った。 平成16年度はまずPEMAを主成分とした暫間軟質義歯裏装材のゲル化挙動に及ぼす各因子の影響について検討した。ついで、アクリル系弾性義歯裏装材のモノマーの種類、可塑剤の含有量と、ガラス転移温度、床用レジンとの接着力についての実験を行った。さらに臨床で応用されている光重合型直接リライニング材の動的粘弾性の周波数依存性についての実験も行った。上述した研究から得られた知見より、本研究の条件では可塑剤50%含有するブチルメタクリレート溶液が適切な液成分と考えられる。現在臨床評価を行っているところである。理工学的性質の研究成果については、現在投稿準備中である。
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