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キチン・キトサンの網目構造を有する骨補填材の材質および生体反応について

研究課題

研究課題/領域番号 15390600
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

伊藤 充雄  松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (70064681)

研究分担者 溝口 利英  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (90329475)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
キーワード骨補填材 / 骨 / キトサン / ハイドロキシアパタイト / 骨伝導 / キチン / キチン・キトサン / ハイドロキシアパタト / 骨置換材
研究概要

甲殻類から抽出したキトサンは,生体内で分解吸収され抗原性が低い物性である.このキトサンは有機酸で容易に溶解することが出来,ゾル状態となる.このゾルはアルカリ物質でゲル化させることが可能である.脱アセチル化度85%と99%のキトサンをそれぞれに用い,有機酸で溶解したキトサンゾルとハイドロキシアパタイト顆粒,CaO粉末とZnO粉末を混合した合成粉末の両者を練和することによる自己硬化型の骨補填材の開発を行った.それぞれのゾルと合成粉末を練和して作製した圧縮試験片を擬似体液中の生理食塩水中に1日,7日,28日と56日間浸漬した後に圧縮強さの測定を行った.また,浸漬液中に溶出したCaイオン,Pイオン,Znイオンについても分析を行い,各元素の溶出量の測定を行った.また,各浸漬液のpHの変化についても測定を行った.その結果,以下の結論が得られた,
1.脱アセチル化度95%のキトサンを用いて練和した骨補填材の圧縮強さは,浸漬時間が長くなるにしたがって小さくなる傾向であったが,減少率は脱アセチル化度85%と比較して小さかった.これは浸漬液中での脱アセチル化度85%の溶解量が99%よりも多いためと考えられた.
2.脱アセチル化度85%と99%のキトサンを用いて練和したそれぞれの骨補填材を浸漬した生理食塩水のpHは浸漬1日後が最も小さく,浸漬時間が長いと大きくなった.この現象は溶出する元素によると考えられた.両者のキトサンの差は認められなかった.
3.脱アセチル化度99%のキトサンを用いて練和した骨補填材を浸漬した溶液中のCaイオン量は浸漬1日後が最大であり,28日後が最も少なかった.
4.Znイオンの溶出量は脱アセチル化度85%のキトサンを用いた場合,浸漬後56日目が脱アセチル化度99%よりも多く認められた.
5.脱アセチル化度85%のキトサンを用いるより99%のキトサンを用いることによってラット脛骨での骨伝導性は良好な結果が得られた.

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] キトサンを結合体とした自己硬化型骨補填材の研究2003

    • 著者名/発表者名
      中島 三晴
    • 雑誌名

      松本歯学 29

      ページ: 159-169

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Study on self-hardening bone filling materials with Chitosan as a binding agent2003

    • 著者名/発表者名
      Mitsuharu Nakajima
    • 雑誌名

      Matsumoto Shigaku Vol.29

      ページ: 157-169

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中島 三晴: "キトサンを結合体とした自己硬化型骨補填材の研究"松本歯学. 29・2. 157-169 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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