研究課題/領域番号 |
15390601
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
諏訪 文彦 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (30067178)
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研究分担者 |
竹村 明道 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (00155045)
戸田 伊紀 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20197891)
玉田 善堂 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60254364)
池 宏海 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30222855)
上村 守 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30351472)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | 人工歯根 / 血管構築 / 骨形成 / 創傷修復 / 機能下インプラント / 走査電顕 / カニクイザル |
研究概要 |
歯根膜を有する天然歯と歯根膜のない人工歯根を、上部構造によって連結させて咀嚼機能を営ませ、天然歯と人工歯根の外周に生じる骨組織と血管の経週的変化を調査した。 実験動物はヒトの咀嚼様式に近似するカニクイザルを、人工歯根は生体親和性の高いシリンダー型陽極酸化チタニウム製を用いた。実験動物の両側下顎第二小臼歯と第一・二大臼歯の同時抜歯を行い、治癒確認後、下顎第一小臼歯に隣接して人工歯根を抜歯部に植立した。人工歯根が顎骨に生着固定されるのを12週待ち、天然歯と人工歯根を連結させるため金属製連結上部構造を作製し装着した。連結上部構造装着後1,2,4,8,12,24週に実験動物を安楽死させ、総頸動脈からアクリル樹脂を注入して、骨・微細血管鋳型標本を作製し、走査電顕にて観察を行った。 観察の結果、人工歯根外周の骨と血管構築の変化から、連結上部構造装着後1週から24週までを、新生血管増生期(装着後〜2週)、骨新生期(装着後2〜4週)、骨増生期(装着後4〜8週)、骨改造(成熟)期(装着後8〜12週)および人工歯根槽骨壁形成期(装着後12〜24週)の5期に区分できた。人工歯根外周では機能後骨形成を認めたが、天然歯外周は各週でも骨吸収と骨形成は認めなかった。 この実験研究の結果を基に基礎歯科医学の立場から臨床の場に次のような示唆を行った。1)人工歯根植立後12週で、天然歯と人工歯根に連結上部構造物を装着しても、装着後12〜24週で人工歯根の外周に新生骨形成を認めたことから、臨床の場では、この期間では人工歯根槽骨壁が形成されたかをX線で検証をする必要がある。2)天然歯の隣在歯として存在する人工歯根の場合、天然歯と人工歯根を連結する上部構造物を装着しても臨床的に問題はないが、天然歯と顎骨の関係が健全な状態でない場合はこの実験結果を適応するべきではない。
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