研究課題/領域番号 |
15390638
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野中 和明 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90128067)
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研究分担者 |
山口 登 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (00230368)
飯田 弘 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (70150399)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 母体効果 / 羊水因子 / 口唇裂口蓋裂 / マウスモデル / 自然閉鎖療法 / 分子機構 / TGF-beta3 / 胎児マウス口唇裂外科的閉鎖術 / 口唇無血清器官培養法 / 口唇裂口蓋裂自然発症CL / Frマウス / 血管新生 / 組織癒合 / 歯の発育 / 頚顔面頭蓋発育 / 口唇裂 / 口唇癒合 / CL / TGF-β3 / 分子機序 |
研究概要 |
1.口唇裂を生じたCL/Fraser胎児マウスに外科的口唇裂閉鎖術を施すことは、癒合した間葉組織を分子生物学的に検索するうえで有効な実験方法である。 2.胎齢16日齢において外科的胎児マウス口唇裂閉鎖術を施すことにより、胎児マウス上口唇の毛細血管から侵出した血小板が凝集する際に分泌されたTGF-b3は、間葉細胞の細胞分裂と細胞移走を促し、間葉細胞数を増加させ最終的に胎児マウス上口唇の癒合に寄与したと考えられる。 3.外因性TGF-β3は、切開縫合を行ったマウスの瘢痕形成を抑制した。 4.唇裂マウスにおいて外科的唇裂閉鎖術30分後の間葉組織でTGF-β3の産生促進を認めた。 5.外因性TGF-β3は、fibroblastからmyofibroblastへの分化を抑制しtype I collagenの蓄積を抑制した。 6.外因性TGF-β3は、MMP-9の発現と活性を促進誘導しtype I collagenの分解を促進した。 これらの研究成果より、羊水中に母体から供給されるTGF-β3が、口唇裂自然閉鎖療法薬として有望なひとつであることを胎児マウスモデル系で立証できた。
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