研究課題/領域番号 |
15390661
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阿曽 洋子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80127175)
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研究分担者 |
小笠原 知枝 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90152363)
三上 洋 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80173996)
久米 弥寿子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30273634)
矢野 祐美子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80335398)
井上 智子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (80184761)
東 照正 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (80116087)
細見 明代 神戸市看護大学, 短期大学部, 助教授 (70190212)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 全身清拭 / 作業効率 / 看護経済 / コスト / 動作分析 / 腰部負担 / 自律神経活動 / 筋活動電位 / コスト意識 / 意識調査 / 循環動態 / 身体負担 / 経済性 / 安楽性 / 安全性 / 作業効率性 / 自立神経活動 / 揺れ / 筋電図 / 看護経済性 |
研究概要 |
研究目的は、看護者の全身清拭の動作分析により、作業の効率性を評価し、看護経済の指標を開発することである。その結果、以下のことが明らかになった。 1.全身清拭に対する作業効率性・看護援助行動の基準値 (1)所要時間は25分以内にする。 (2)看護者の腰部負担の回避には、背部清拭時の脊柱の傾斜角度は60°以内、前屈角度は44°以内、側屈角度は54°以内、他の部位の清拭時は傾斜角度は60°〜38°、前屈角度は44°〜33°、側屈角度は54°〜32°がよい。全身清拭で脊柱が30°以上傾斜している時間は1分47秒以内がよい。 (3)筋活動電位の最大値は遠位側の上・下肢であり、看護者はこれらの部位を通常作業域内で清拭する。 (4)看護者の全身清拭動作時の筋活動電位と被験者のBMIとは中等度の正の相関があるので、BMIの大きな患者には通常作業域で清拭を行う。 2.清拭による皮膚機能への影響:皮脂量とpHは、蒸しタオルと石鹸清拭で有意差はなかったが、水分量では石鹸清拭は蒸しタオルより清拭後に低下する。 3.看護師の全身清拭に対する看護の価値付けとコスト意識 (1)清潔の援助への意識は、充実感があり、優先して行いたいケアで、「看護」や「看護技術」という言葉で思い浮かべるケアであり、看護師にとっては特別の意味づけがある。 (2)全身清拭の種類の選択は、所要時間や病院方針、手軽、効率という理由が48.9%であり、作業効率性を重視していた。 (3)コストについて、業務に必要な物品・時間・人員に関しては意識しているが、看護ケアへの対価は認識していなかった。また、清拭の質の向上には人的な充実を挙げていた。 (4)看護ケアの金額換算では、看護職の給与が月額25万円の場合、全身清拭一回あたりでに93.38円、バイタルサイン測定は一回あたり35.98円、点滴管理一回あたり42.25円と推定された。
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