研究課題/領域番号 |
15390662
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 京都橘大学 (2005-2006) 島根大学 (2004) 島根大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
岡崎 美智子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (60279354)
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研究分担者 |
石垣 恭子 兵庫県立大学, 大学院・応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
福間 美紀 (古賀 美紀) 島根大学, 医学部, 助手 (40325056)
仲前 美由紀 京都橘大学, 看護学部, 助手 (40434675)
高見 美樹 島根大学, 医学部, 助手 (10335565)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 療養型医療施設 / 看護・介護職 / 実践能力 / ケア評価 / 看護支援システム / 専門職自律性 / 地域連携 / 神経疾患ケア / 臨床看護実践能力 / 看護過程 / 看護アセスメント / 看護実践 / 臨床看護実践能力評価 / クリニカル・ラダー / 看護ケアの標準化 |
研究概要 |
本研究の成果は、ケア評価システムの有効性を療養型医療施設においておおむね実証することができた。ケア評価尺度は、研究者らで作成した看護実践能力評価尺度と信頼性・妥当性が検証された菊池の専門職業自律性尺度をシステムに搭載し、研究協力者ヘシステム導入後3ヶ月・6ヵ月の自己評価による回答を依頼した。研究者らで作成した看護実践能力評価尺度は、文献検討後「看護過程・対人関係(コミュニケーション)・管理(リーターシップ)・教育・研究」のそれぞれの能力を段階的に評価できる構成にした。その結果、(1)研究協力者20名のうち、看護実践能力評価および専門職業自律性尺度の両方が向上したものは看護職6名であった。看護・介護職13名は殆ど変化が見られなかった。看護職1名は両方とも低下した。(2)ケア評価システムの実稼働は、療養型医療施設の看護・介護職らの患者情報の共有化を促進し、専門職としての自律性を向上させると共に人間関係を良好にした。そのことを裏づけるものとして、システム画面を見ながらリアルタイムに両職者がケースカンファレンスを行い、対面して発言し難いことも言えるようになった。さらに、積極的に研究会を開催し、事例検討を繰り返しながら患者・家族の満足度を高めることができた。その研究会は、地域連携へと発展し「神経疾患ケア研究会」の発足へと発展した。 今後の課題は、(1)患者・家族のケア満足度を高める専門職の責務を支援する「ケア評価システム」をさらに洗練させ一般病院へ汎用できるものにする必要がある。(2)看護実践能力を向上させる基盤となる看護過程の展開能力のスキルアップが緊急課題である。そのために、アセスメントガイドに加えクリティカルシンキングを獲得できる看護過程の学習支援システムの構築を必要とする。(1)(2)の課題を、平成19年度-21年度基盤(B)科学研究費助成を受けて「新人看護師の臨床判断能力を促進する学習支援システムの開発」研究で課題達成する計画である。
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