研究課題/領域番号 |
15390668
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 放送大学 (2004-2005) 千葉大学 (2003) |
研究代表者 |
佐藤 禮子 放送大学, 教養学部, 教授 (90132240)
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研究分担者 |
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10251191)
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
柴田 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (80361418)
神間 洋子 千葉大学, 看護学部, 助手 (00375619)
菅原 聡美 千葉大学, 看護学部, 助手 (70323409)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 外来 / 外来看護 / がん患者 / 通院 / 療養 / 主体的 / 外来看護モデル |
研究概要 |
研究フィールドである大学病院食道胃腸外科外来に通院する外来がん患者に対し、療養生活および外来看護の活用に関して質問紙調査を行った(配布数433・回収数354・回収率82.0%)。療養生活上の問題では、再発転移の不安に対処できている58.0%、病気や治療による心の辛さに対処できている59.0%、などであった。治療法の決定では、自分の意思で決定できた73.4%、決定できなかった23.4%、であった。外来看護師については、身近に感じる47.2%、患者をよく理解している42.1%であり、外来看護師から受けた援助は、問題解決への援助10.1%、意思決定への援助56.5%であった。 以上の結果をふまえ、開発した外来看護モデルを研究フィールドに適用するための外来看護実践方法を考案した。要点は、(1)患者-看護師関係を確立し、患者個々への看護過程の展開を可能にする外来看護実践システムの構築、(2)患者自身および患者の抱える問題を理解し、継続した関わりを可能にする外来看護記録の作成、(3)患者の主体性を把握し、患者の自己学習や対処能力の向上を促す外来看護実践の工夫、(4)看護相談汁や患者専用資料室の設置といった外来環境の整備、なでである。そして、考案した実践方法が既存の各システムに適合するよう調整を行った。また、外来看護スタッフの実践能力向上のための学習会を開催した。 考案した外来看護モデルに基づく外来看護実践方法を約1年間に亘って実施し、その評価を目的に質問紙調査を行った(配布数344・回収数248・回収率72.1%)。療養生活上の問題では、再発転移の不安に対処できている68.5%、病気の治療による心の辛さに対処できている66.5%などであった。治療法の決定では、自分の意思で決定できた82.8%、決定できなかった15.3%であった。外来看護師については、身近に感じる60.3%、患者を良く理解している64.7%、外来看護師から受けた援助は、問題解決への援助42.5%、意思決定のための援助58.3%であり、多くの項目において評価の好転がみられた。
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