研究課題/領域番号 |
15390675
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 滋賀医科大学 (2004-2005) 山口大学 (2003) |
研究代表者 |
坂口 桃子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (40290481)
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研究分担者 |
作田 裕美 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (70363108)
本山 仁美 山口大学, 医学部, 助手 (90316620)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 救急看護 / 看護提供システム / コンピテンシー / アクション・リサーチ |
研究概要 |
本研究の目的は、先駆的な看護活動を可能にする救急初療看護提供システムの構築に資する基礎資料を得ることである。研究者は、1施設の協力を得て、action research法によって実践者とともに救急初療看護における様々な問題状況に介入しながら、救急看護の提供システムについて検討を試みた。その結果、予備調査、小集団活動のプロセスの分析から救急初療看護の特徴とそこに働く看護師に要求されるコンピテンシーを明らかにすることができた。 救急患者への看護ケアは、「脅かしの本体を見極め解決すること」と、「脅かしによる反応への援助」で構成され、この2つは、救急患者への看護ケアの主要概念ととらえられた。看護師は、短い時間で効率的・効果的に看護ケアを提供するために、特徴的な看護提供様式を用いており、「役割分担連携型」、「同時進行型」、「出くわし型」、「察知応援型」の4つのパターンが観察された。さらに、救急患者への看護ケアは、看護師による協働により提供され、それは相互補完の機能を果たしているものと考えられた。 救急部門に働く看護師に要求されるコンピテンシーは以下のとおりであった。コンピテンシー・クラスターは、「仕事達成志向群」、「協働的人間関係群」、「リーダーシップ群」、「自己啓発群」に分類された。この中で救急初療に働く看護師に特に要求されるコンピテンシーとして「協働的人間関係群」をあげることができ、それは、<共感性><誠実さ><コミュニケーション力><関係を築く力><コンフリクトの解決力>のコンピテンシー・ディクショナリーによって構成されていた。コンピテンシーモデルに関しては今後実証的に検証する必要がある。
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