研究分担者 |
上野 修一 徳島大学, 医学部, 教授 (80232768)
多田 敏子 徳島大学, 医学部, 教授 (30127857)
橋本 文子 徳島大学, 医学部, 講師 (80325290)
松下 恭子 徳島大学, 医学部, 講師 (10325293)
任 福継 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20264947)
永峰 勲 徳島大学, 医学部, 教授 (80198358)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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研究概要 |
平成15年度には,音声に含まれる感情に起因する成分と音声認識により得られた言語情報を用いた実験を行った.同年11月に「15年度科学研究費補助金交付決定」が通知されたため,通知を受けて即座に,「脳波・言語・音声情報を融合した感情推定モデル」作成するための実験装置を作成する準備を行った.具体的には,(1)本研究を行う上で,脳波データから人間の基本的な感情要素(喜怒哀楽など)の時間変化を解析することが重要であるため,株式会社エヌエフ回路設計ブロック製「感性スペクトル解析装置ESA-16」を購入した.次に,(2)言語および音声から得られるデータ解析を行うためのマイク装置一式を購入し,前述した(1)と(2)を同期させたデータを収集するための実験環境の整備を行った. 平成16年度には,平成15年度に作成した実験装置群を基にして,「脳波・言語・音声情報を融合した感情推定モデル」を検討し,作成した感情推定モデルを検討するための予備実験を行った.具体的には,脳波と言語・音声・表情情報を融合した,データ収集方法を実験により確認した.感情データ特性の解析手法が未だ構築されていないため,感性の中でも感動時における脳波活動からその特性波形を抽出する実験プロトコルと解析手法の概念枠組みを同定し,それを実証するための実験を重ねた. 平成17年度は,治療的コミュニケーション技術の中でも特に重要な「ケアリング」の特性を実験プロトコルに組み込み実験を行った.その成果は,9月にスペインのBenidormで行われたThe 9th IASTED International Conference on ARTIFICIAL INTELLIGENCE & SOFT COMPUTING 2005,また10月に中国の武漢で行われたIEEE International Conference on Natural Language Processing and Knowledge Engineeringで発表した. 平成18年度は,感情推定モデルを用いて「客観的感情表示システム」のシステム化のフローを作成し,その方向性を示した.さらに脳波を用いた感情分析とケアリングとの関係などについて,オーストラリアで行われたInternational Association for Human Caring Conference,またフィリピンで行われたThe 10th East Asian Forum on Nursing Science Conferenceなどで発表した.
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