研究課題/領域番号 |
15401001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鹿島 薫 九州大学, 理学研究院, 助教授 (90192533)
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研究分担者 |
中井 泉 東京理科大学, 理学部, 教授 (90155648)
大村 幸弘 財団法人中近東文化センター, 主任研究員 (10260142)
吉田 大輔 財団法人中近東文化センター, 研究員 (20280670)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | トルコ / 鉄器時代 / ヒッタイト / 気候変動 / GIS / ボーリング / 古環境 / 成分分析 |
研究概要 |
トルコの大部分を占めるアナトリア高原は、世界で最初の鉄器文化が誕生した地として知られる。後期青銅器時代のヒッタイト古王国・ヒッタイト帝国期において、その鉄器の独占的使用により、遠くシリアからエジプト近くまでその支配地を拡大していった事は有名である。また、最近の発掘成果より、ヒッタイト古王国よりも前に、前期・中期青銅器時代の遺物層から、隕鉄とは異なる、鉄塊が採取され、鉄文化の起源が大きくさかのぼられることが明らかとなった。 そこで、アナトリア高原における鉄器文化の起源を探り、その背景、特に自然科学的背景を明らかにするのが本研究の目的である。このためには、考古学や古文献学などの従来の人文科学的手法のみでは不十分であり、分析化学・地球科学・自然地理学などの自然科学的手法を用いて、鉄遺物の原産地の同定、炭素14法による産出時代の同定など、多方面からの考察が必要となる。このような総合的・学際的な研究によって、いつ・どのようにして鉄文化は成立したのか、なぜアナトリアにおいて鉄文化が成立し得たのか、その自然科学的条件とは何かという点を明らかとすることを目的に調査を行った。 トルコ中部カイセリ近郊、キュルテペ遺跡、カマンカレホユック遺跡、トルコ東部アヤニス遺跡、シリア北東部において、以下の諸項目について、現地調査を行った。(1)古環境変動を復元するためのボーリング掘削調査、(2)地中レーダーによる遺跡探査、(3)GISによる遺跡の立地・分布域に関する調査、(4)出土遺物の成分分析。これらの調査により、遺跡の構造および立地の把握、文書で存在が明らかとなっている収蔵庫の位置決定、遺跡の立地および放棄された時代の古環境変動などに関する新たな知見が得られた。さらに、比較研究のため、ヨルダン南部およびエジプトにおいても現地調査を行った。 これらに加えて、総括のための国際シンポジウムを2006年6月にモンゴルで、2007年3月に福岡で開催した。
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